今日は土曜日休みだし天気
も良いことだし出かけることにした
もちろん天気がいいからこそ
グランドにあいつがいるかもしれない
自転車をゆったりこいで
まっすぐキミのところへと向かう


「おっし!いーじゃんいーじゃん」
「ゆう兄ほんと!?」
「おうッ!うまいうまい」


悠一郎の声が聞こえて思わずブレーキをかける
グラウンドを見ると、ゆういちろがちっちゃい
子に野球を教えていた。凄く楽しそうにやっている
しかも、悠一郎のあんな笑顔初めて見た
私には見せたことないじゃんそんな笑顔と思って
いたら、悠一郎が私に気づく


「ちーじゃん!こっちこいよー」
「うんっ」


手振って私に近づいてくる悠一郎
そんな嬉しさを噛み締めちっちゃい子が一言


「ゆう兄の彼女?」
「えっ?!」
「まだゲンミツに幼馴染ッ!!」


いたずらっぽく笑う悠一郎に
私はさっきの言葉にどきどき
していた。まだってことは、
これから期待してもいいのかな



初めて見たキミの笑顔


(その笑顔で笑ってほしいな)

20081208.
加筆:110514.



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