「悠一郎は、どして目をあわせるのよ」
「そりゃ、お前が好きだからに決まってるじゃん!」


なんでこの人はそんな恥ずかしい
ことがすんなり言えるかなあ
しかもお日様みたいな笑顔で


「・・・」
「なんだよっ、お前は俺のことキライか?」


あからさまにしゅんとしながら
上目遣いであたしを見る
好きだよ私だって、すんなり言えたら
どんなに楽なことか
しかし、そんな顔されたら・・・


「・・・」
「目そらすしやっぱ俺のことキライなんだ」


あー悠一郎が今にも泣きそう、
ごめんね。素直になれよ私。


「キライじゃないよ」
「え?ちげーの?!」


そう言うとさっきまでの泣きそう
だった悠一郎は目をきらきらさせる


「好きだよ。」
「おう!」


私は今にも爆発しそうな
くらい騒いでいる心臓を
抑え、悠一郎に気持ちを
伝えた。



目をあわす理由


(目の前には、)
(はにかんでいる悠一郎)

20081124.
加筆:110514.



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