付き合い始めたのが
昨日で、だいぶ浮かれていた
朝起きて、夢じゃないんだと
泉の彼女なんだ!と自覚する
と顔がにやけた。

授業中黒板を写していたら
今日の日にちを見てやってしまった!
泉の誕生日が今日だったなんて・・・
と頭を抱えた。私何も用意してないや

朝、会った時にでも一言
言って欲しかったなあ
まあ、言われてもプレゼント
を用意していないからおめで
とうしか言えないのだけど。


「おーい」
「・・・はい!」


どれくらいぼけっとして
いたんだろう。いつの間にか
放課後になっていて、目の前
には泉がいてハッとする
そうだった、泉と一緒に
帰ってるんだった


「どうかした?」
「うん。私、知らなくてごめんね」
「何が?」
「今日誕生日でしょ?」


そう申し訳ない気持ちで聞くと
ああーそんなことか、と笑って
私の頭を優しく撫でてくれる


「んなこと気にすんな」
「でも、」
「俺はお前がいてくれればいいよ」


頭を撫でていた手がするりと消え、
いつの間にか泉の腕の中におさまっていた


「いずみ、誕生日おめでとう」
「あんがと」


にこっと笑った泉の顔が
目の前にあったと思ったら
突然キスが降ってきた



11月29日


(あ、いいにくの日でもある!)

20101129.
加筆110406.



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