高校三年間早かったと今まで
あったことを思い出す
たった今、卒業式が終わった

こいつを見ると予想通り
泣いていたので頭を小突いた


「あんま泣くと、腫れんぞ」


ハンカチを渡すと俺の顔
見て余計泣き出した


「・・・いずみ」
「な!俺何かしたか?」
「してない」


じゃあ何だよと言うと寂しくなる
ねと泣き笑うこいつの頬をつねる


「いひゃい!」
「泣くな、笑えっての」


離すとバカ泉!と叫んだと
思ったら抱きつかれた


「ったく、」
「もう会えなくなる」
「離れるつもりねーけど?」


にやりと笑うとぽかんと
してるこいつの唇を奪った

私も離れるつもり
ないしと照れ笑った
目からはほろりと一粒
の涙が落ちていった

コイツが欲しいと言っていた
第2ボタンを千切って、ネクタイ
を外して差し出すとありがとうと
微笑んだ



この先も隣で微笑んで


(お前の笑顔が一番好き。)

20100315.
加筆110402.



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