授業が早く終わって部室に駆け込む
いつも準備が遅くて野球部の
みんなに迷惑かけてるもんね
ずっとそんなことじゃマネジ失格だ

勢い良く部室のドアを開ける
良かったまだ誰も来てないね

静かな部室を見渡してみる
耳をすまさなくても聞こえる寝息


「・・・いずみ」


何であたしよりか早いのよ

しばらく泉を眺める
野球やってる時はかっこいいのに
寝てる時は凄くかわいいし、
しかもまつ毛長い


「って何やってんだあたし///」


早く起こさなくちゃと泉を軽く揺する


「泉、起きて」
「・・・ちゅーしたら起きンぞ」
「ってい、いずみ起きてんじゃん」


目を瞑ったままの泉は
起きてねーよの一言


「起きてんじゃん」
「ちゅーすれば目が」


べちっと泉のでこをたたく


「ってーな」
「ちゅーとか言うからでしょ」
「何、照れてんの?」
「な、そんなわけないじゃん!」


勢いで泉にキスをひとつ
するとにやっと笑って


「・・・ごちそうさま」
「!」


泉のばか、てか何やってんだろう私っ
結局準備がまた遅くなってしまった



眠り王子


(まさか、マジでしてくるとは思わなかった///)
(まだドキドキしてる俺やべーな)

20090824.
加筆110331.



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