祭太鼓の音がする
体中に振動が響きわたる
その音で始まってしまった
と私は焦ってし支度をする
これから9組の野球部とお祭り
へ行く約束をしている
現地集合で私が行った
時にはすでに皆揃ってた


「ごめんねー」
「浴衣だからしょーがないよ」


にこにこしながら浴衣姿いいなと
浜チャン隣にいる三橋と田島も
ブンブンと首を立てに振った
こーすけはというと私が来てから
一度も見てくれない。先へ先へと
歩いて行ってしまって私の周りには
田島と三橋と浜チャンだけ


「何か食おーぜ」


先を歩いていたこーすけが
振り返ると一瞬目が合う
だけど、すぐに逸らされてしまった



「・・・たこ焼き」


しょぼんとしていた私の目の前
にたこ焼きが差し出された
食欲をそそられるいい匂いだ


「こーすけ、食べていーのコレ?」
「ちげーよ、」
「じゃあ何?」


差し出したものだから
私が食べていいのかと
思ったらあーんと口を
開けたまま待っている




え?はい、あーん


たこ焼きを頬張ったこーすけは
照れながら似合ってんじゃんの一言


(おあついねー)

20090725.
加筆110331.



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