蝉がうるさいくらい鳴いて
歩いてるだけで汗が垂れてくる
そんな暑さで俺の隣にいるこい
つはへにゃりと笑いながら


「こーちゃん、夏大もうすぐだねえ」
「そーだな」
「ちゃんと見に行くからね」


頑張ってねと言われ嬉しくなる
少し、暑さを忘れられた
ぱたぱたと手団扇で仰ぐこいつ
に向き合って


「ぜってー勝つから」
「うん!」
「ちゃんと見てろよ」
「あたりまえだよ」


こいつを喜ばせるためには
俺が頑張ってんで、みんなで
甲子園に連れて行ってやる
ことだよな



深呼吸、ひとつ


(おし、気合いいれっぞ)

20090723.
加筆110331.



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