今日は、西浦の試合を見に行く
梓ってば今まで来るなとか言って
たくせに夏大は見に来いだなんて

もーそれにしても球場広すぎ!
きょろきょろと周りを見渡す
とりあえず、まだ始まってない
ってことは分かった。


あたしの肩を誰かが叩く


「いた!」
「あ、ずさ?」


振り向くといつもと違った雰囲気
背高くて、細身でも私服と違って
ガッチリして見えるユニフォーム
姿の梓に思わず見惚れる


「もーすぐ、始まっから」
「あ、うん!」
「じゃあ、見てろよ」
「頑張ってね」


球場で迷うなよ!と
一言多い梓の後ろ姿を見
送ってあたしは応援席に座る

梓もあたしも何も変わってないって
思ってたけど梓は成長したんだなあ
と改めて実感する

打席に立つ梓は誰よりもかっこよくて



なによりも



あなたが輝く場所


今のあたしには眩しすぎるくらい

(ああ、梓が何だか遠く感じる)
(でも野球って、こんなにもどきどきするんだ!)

20090731.
加筆110323.



×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -