見慣れた景色は一面ピンク色
桜が満開でまさに春って感じ!

少し前までのあの寒さは何処へ
行ったのやらと空を見ると雲一
つなくて気持ちがいい。


「ふあ、」


少し気を抜くとすぐに欠伸が出る。
ぽかぽか陽気だし、眠くなるのは
しょうがないかな何てね。

慣れないパンプスを履いて
新しいスーツを着ている
今日は入学式で、期待と不安が交じり
あってよく分からない気持ちに
なっているところにばしっと背中を
叩かれよろけそうになる


「よっ!お前スーツ似合ってんじゃーん」
「たーじーまー、急に叩かないでよ」


私がそう言うと、ははっと笑い出す
から何なのよとちょっと膨れてみる


「表情かてーぞ!キンチョーしてんのか?」
「んー、少しね」
「お前なら大丈夫!」


にかっといつものように笑って言う
田島に違和感を覚えたまじまじ見る
とスーツ姿は凄く似合っていて見惚
れてしまった。


「田島、ネクタイ曲がってる」


私より少し背の高い悠一郎の
ネクタイに手を伸ばし直して
あげた。


「うお、サンキュー」
「急いで出て来たでしょ」
「ははっバレたかー!」


ふはっと笑い合った

って、ゆっくりしてる場合じゃないね何て
今更気づいて、急いで入学式に向かった



春風


(あ!頭に桜ついてんぞ)
(とってー)
(風にのって桜も祝福)
(入学おめでとう!)

20100406.
加筆110526.



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