羊とウサギ


※波江さんが静雄を弄くり倒しているだけ。なんかえげつない。挿入とかはないよ!そして相変わらず、ぼんやりイザシズ。
それでも良い勇者はどぞ。





「甘いものと可愛い物が好きだなんて、意外よね」


臨也の家へ行った時、秘書の波江さんに言われた一言。
尋ねた本人が不在の時は、こうして波江さんにお茶を出してもらう事も多かった。
今日もそんな日常の一日。
そのはずだったのに。
「甘いものと可愛いものが好きなあなたに、用意してみたの」
と言いながら波江さんが出してきた物によって、それは崩れてしまった。




「なんすか、これ」
「これは、イチゴ味のジュースよ。いちごオレ、好きじゃなかったかしら?」
「好き、っす…」
「これ、私が作ったの。口に合うと良いのだけれど」
「え、いちごオレって作れるんすか?」
「作れるわよ。飲んでみて」


これまた可愛らしいコップに入れられたそれからは、甘い匂い。
白の混ざったピンク色のそれを喉に通すと、自分の好きな味がした。
いつも飲んでいる物よりどろりとしているが、きっと手作りだからだろう。
こくこくそれを飲みながら、机の上に置いてある物に目を移す。
動物をモチーフにしたおもちゃだろうか。
一つは羊のもこもこした小さいのが、腕を合わせて輪を作っている物。
抱っこちゃん?みたいな物の、小さいやつだろうか。
羊本体はもこもこの毛みたいなのに、腕の所は見た感じゴムのような物で出来ている。
サイズが中途半端だが、どういうものだろうか。
子供が腕に着けて遊んでいるのは見た事があるが、それにしては小さすぎる気がする。
もう一つは、細長いこれまたゴムの様なものの先に、ウサギの顔と手がついている物だった。
パッと見マドラーのようにも見えるが、マドラーにしては細いし、こんな素材は使わないだろう。
全体的にピンク色のそれは、先端だけ可愛くて、全体的に見るとただの不思議物体だ。
指先で触ってみるけれど、やっぱりよく分からなかった。


「これ、なんすか?」
「これ?私が貴方のために用意したの」
「そう、なんすか。置物的な何か、っすか?」
「違うわよ。貴方に、使うのよ」
「俺に?……あれ」


首を傾げて波江さんを見ると、するりと頬を撫でられた。
それにぞくりと、背筋に何かが走る。
熱くなる体と、熱の集まる下半身。
それにひたすら混乱していると「おかしいわね、即効性のはずなのに。意外と時間がかかったわ」という声が降ってきた。
頭上にクエスチョンマークを飛ばす事しか出来ない俺のベルトに絡む指は細い。
白くてしなやかな、女性の指は、あっという間に俺の下半身を曝け出してしまった。
思うように力も出なくて、何も出来ない。
ふにゃふにゃになった体と脳では、抵抗という行為も出来なくて、ただ顔を熱くするだけだ。


「なっ、なに…」
「あのいちごオレ。私お手製の、媚薬とか、色々入っていたのよ」
「何で…そんな」
「私は貴方の事を気に入っているの。だから、可愛がりたいって、思ったの。それを実行しているだけよ」
「っぁ、あぁ…」
「あの男だけが貴方を独り占めなんて、ずるいじゃない?種類は違うけれど、私だって貴方を好きなのに」
「な、波江さんには、弟が…」
「もちろん、誠二を一番愛しているわよ。言ったじゃない、種類が違うの。貴方は可愛がりたい好きよ」
「ひっ、ふぅ」


長くて細くて、それでも柔らかい指は、俺をじわじわと追い詰める。
あっという間に硬度を持ち、上を向いてしまったペニスが恥ずかしくて足に力を入れる。
が、入れた気になっただけで、実際には力なんて入らなくて、隠すことも出来ず、大きく開脚されたままだった。
濡れているそれを満足そうに見た波江さんは、机に置いてある羊を手に取る。
薄く膜の張る目でそれを追っていると、流れるような作業で、それをペニスの根元に装着してしまった。
先程自分が思い描いていた、子供が腕に着けている状態。
あんな様な形で、俺のペニスを抱きかかえるようにして羊がそこにいた。
ぎゅうとそこを締め付けられ、それが苦しいが、もこもこした羊本体が裏筋をくすぐってじれったい快感が襲う。


「はっ、はぁ、うぅ」
「あら。せっかくふわふわしてたのに、やっぱり濡れてべたべたになっちゃったわね」
「や、や…動かしたらっ、羊の毛がっ」
「くすぐったい?」
「ふぁっ、ぁ、ぁっあっ」


羊の体を動かして、もこもこで側面を撫でられる。
ぞわぞわと体が震えて、口からは荒い息しか出ない。
くちゅ、と先端の窪みを爪で抉られれば、ぴゅく、と体液が飛んだ。
快感に従順で、ただ喘ぐしか出来ない自分が浅ましい。


「もうパンパンね。これも入れようかしら、ね?」
「うさ、ぎ?」
「カテーテルって知っているかしら?あんな様なものよ。導尿する訳ではないし、尿道バイブって言った方が良いのかもしれないけれど」
「かて…?」
「ここに入れるの。大丈夫よ、傷付けたりするようなヘマはしないわ。指導を受けた事があるもの」


語る表情は優しい。
しかし、言っている事と行動はえげつない。
親指と人差し指で尿道口が広がる様にぐっと持たれ、粘り気のある液体を掛けられる。
ピンク色をした細長いウサギの棒にもそれを垂らすと、開いた入り口にくぷりとそれを差し込む。
ゆっくり、ゆっくり侵入してくるそれは、柔らかくて細い為痛みはあまりないものの、そんな箇所に物を入れるという事への恐怖心が大きい。
はーはーと息を吐きながら、体を固めて、下手に動かないようにするので精いっぱいだった。


「入っていっているのが分かる?」
「はぁ、はーっ、あ、あ、あっ」
「ここが前立腺。抵抗が大きくなったでしょう?ここから先は膀胱だから、ここまでね。やっぱり長さはこれくらいで良かったわね。あぁ…、でもやっぱり、ちょっと短いかもしれないわ」
「っ、なんか、やだっ」
「ふふ、可愛いわね。貴方も、貴方のここも」


柔らかく笑った波江さんは、可愛らしく頬を赤く染めている。
顔と手だけが先端から出ているそれを、ぐりぐりされると、中を刺激されて何とも言えない快感が襲う。
更にそれが、ずりずりとゆっくり上下に動くと、ぞわぞわと股間が疼いて、思わず伸びる足の指先。
奥に侵入している先端を動かして掻きまわされたりなんかすると、たまらなかった。
もしかしたらさっきの液体にも、媚薬的な何かが混ざっていたのかもしれない。
体全体がびくびく波打って、その動きを抑えられない。
弱い部分を徹底的に攻められて、でも射精は制御されてしまっていて、辛いんだか気持ちいいんだか、よく分からなくなっていた。
ちらりと下半身を見てみれば、ファンシーな動物に戒められている自分のペニス。
巻きついたり差し込まれているそれらを濡らす体液が、少し白くなっているのは限界が近いからだろうか。
実際の所、近いを通り越して限界なのだが。


「静雄君、これ、右側に倒してみてくれる?」
「ど、れ…すか」
「このウサギの耳よ。そう、左側の耳」
「な…なんかなる、っすか?」
「それはお楽しみよ。早く倒して。手伝ってあげた方がいいかしら?」
「い、いいっす」


これ以上どろどろの性器を女性に触らせるのを躊躇って、言われた通り動かしづらい手を何とか動かして、言われた通りピンクの耳に触れた。
ここはプラスチックでできているらしい。
かちん、とそれを倒すと、ウサギの顔部分が振動をし始める。
小刻みに揺れるそれに尿道をダイレクトに刺激され、耐え切れず涙が頬を伝った。
吐き出したい波がそこまで来ているのに、振動するそれと、根元に抱きついているそれに邪魔をされて出せない。
もどかしくて、もどかしくて、どうしていいのか分からない。


「ひっ、ひぃ、…ふ、あっ、んん…」
「…何だか、鳴かされ慣れているのが気に入らないわね」
「んぁ、はっ…ぁぁ、…ふぅっ」
「そんなに泣いたら目が腫れてしまうわよ」
「も、もう…、あ!ああぁっ…!お、押し込んだ、らっ」
「もう限界かしら?私にはない物だから分からないけれど、辛い?」
「もっ、むり、ですっ」


ぐぐっ、とさらに押し込められ、中への刺激と、亀頭部への刺激でみっともなく声を張り上げてしまう。
もう無理だと、限界だと、首を振るとぱさぱさ鳴る音。
その金髪に指を通して撫でてくれるその動作は安心するから嬉しいけれど、それよりも早く解放してほしい。
快感を通り越して、本当に辛い。
無理にでも暴れて、まとわりつくこれらと取り払ってしまいたい。
それをしないのは、俺が波江さんを慕っていて、怪我をさせたくないからなのだが、この人はそれを知っていて、こんな事をしているのだろう。
彼女の雇い主に、その辺はそっくりだ、と思った。


「どっちを先に取ってほしい?」
「ど、どっちも…」
「よくばりね。そうね…。可愛らしくおねだりが出来たら、取ってあげるわ。出来るでしょう?」
「おねだ、り…?っひぎ、あああっ、やっ、あ、ぁ…んんっ」
「言わないならもっと押し込むけれど、どうするの?」
「ふ、うぅ…ぁ、波江さ、お願い、しますっ…と、取って…?」
「ふふ、可愛いわね。今日はこれで許してあげるわ」
「いっ、っあ!あぁ、ひっ…んぁ…あっあぁー!」

変わらず流れる涙をそのまま、見上げながら首を倒すと、口で優しく涙を拭かれた。
右手と左手を器用に動かして、外された羊と、抜かれたウサギ。
くぽん、とウサギの先端が抜けると、だらだらと精液がウサギを追うように流れてきた。
勢いはないけれど、長時間流れるづけるそれに、声と荒い呼吸が止まらない。
がっぱりと開いてしまった口から、意味のある単語は出てこなくて、ただ酸素を求めるだけ。
根元から扱いて早くすべてを出し切ってしまいたいのに、疲労してしまった体はそれすら出来ない。
自分の体を伝う、生暖かい液体が流れるのを感じるしかなかった。


「はっ、はっ、…んっ、ふぅ…」
「貴方、声は低いけど色っぽいのね」
「ぁ、はぁ、あぁ…」
「次はアナル用を用意しておくわね。媚薬は何味がいいかしら?希望があれば聞くわよ」
「つ、ぎ…?」
「予想以上に貴方が可愛かったんだもの。写真とビデオもあるし、次も、可愛がられて、くれるわよね?静雄君?」
「ひ、ぁ!」
「誠二とは違う愛し方を、してあげる」


ちゅう、とつむじにキスをして、するり顎の下を撫でられる。
余韻に浸っている体はそれにすら反応して、あぁ、媚薬がまだ残っているのだろうか、と冷静に考えた。

「これ、アイツにいくらで売れるかしら。ダビングしておいた方がよさそうね」
といつもの冷徹な表情で言った言葉は、聞かなかった事にしよう。


―――

やらかした感はある。だが後悔はしていない。なぜならとても楽しかったから!
年上のお姉さんに弱い静雄が、逆らえないまま好きにされてたら可愛いんじゃないかな!乳首も苛めてあげたかったとか、思ってないから!うん!
波静いいんじゃないかな!
あとこの状態の静雄を絵で見たい。絵が描けないのが本当に悔しい。可愛いち○こ静雄見たい。








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