06


花井家に初訪問したわたし達は、結局晩御飯をご馳走になり家へと帰った。

そして翌日、ついに西浦高校入学式を迎えました!

「司ちゃん司ちゃん!早くクラス分け見に行こう!」
「はいはい、わかったから落ち着けって。」

確からーぜは1組・3組・7組・9組に分かれてるんだよね。あーわたし何組なんだろ!そんなことを考えながら掲示板まで歩いて行ったけど、掲示板の前は人でいっぱいでとてもじゃないけ見に行くことができない。 
うん。そうだよね。9クラスもあるんだもん。新入生だけでも相当な人数だよねぇ。

「すごい人だねー。どうする?」
「そうだなぁ。此処にいたってしょうがないから見に行くしかないんじゃないか?」
「だよねー。仕方がない、行きますか。」
「だな。あたしは1組から見てくから、千広は9組からね。」
「はーい。じゃあ見つかったら此処に集合ね!」                  

 
 千広と別れて見にきたはいいけど、人多すぎて見えないな。前の坊主頭の人、早くどいてくれないかなと考えていたら此方に振り向いた。
・・・急に振り向くから少し驚いてしまった。

「あ、すみません。今どくんで。」
「ありがとうございます。」

その一言だけ交わして、その坊主頭くんは去っていった。此処で見終わったようで、校舎に向かって歩いていた。そうだ、あたしも早く見なきゃ!あまり遅くなると千広がうるさいからな。

「えっと、1組はーっと・・・・・・あ、あった。」

ずいぶんとあっさり見つかったよ。じゃあ千広の名前は・・・・・・ないな。別のクラスか。隣のクラスにもないみたいだし、自分で見つけるだろ。約束の場所に戻るかな。

千広と離れたことは少し不安だし、おお振りの世界に来たことも納得できたわけではないけれど、こうしてあたしの高校生活はスタートした。                                                                                                                                                                                                                                                 



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