The feeling that I hid・おまけ《sideJ》
《おまけ》
「馬鹿だよね、本当に・・・」
君も、日向も、
・・・そして、僕も。
思わず自分に対して笑いが込み上げてくる。
”まあ、そんなことはないだろうけど。”
あの時呟いた言葉。
松山には聞こえてなかったみたいだけど・・・。
つくづく、頭のいい自分が嫌になる。
こんな悟らなくていいことまで見えてしまうなんて。
日向と松山が両想いなのは、気づく人は気づいているだろう。
そしてそれに気がついた時、僕の失恋も確定していた。
「なんで、背中押しちゃったんだろう・・・」
人がいい自分に嫌気がさす。
でも。
それでもあんなに悩んでいる松山の顔は見たくなくて。
(何敵の恋路を応援しちゃってるんだか・・・)
「三杉君」
呼ばれた声に、顔を上げる。
「あ、岬君・・・どうしたの?」
「・・・今晩、付き合おうか?」
「・・・え?」
「君も積もる話、あるだろうし。」
そう言って彼は笑う。
彼も、彼らのこと・・・そして、僕のことにまでさえ気がついていたんだろうか。
「・・・遠慮しなくていいから。」
そう言って、優しく抱きしめられる。
その優しさに、傷口が塞がっていくようで・・・
「僕・・・」
「うん」
「松山のこと、好きだった。」
「・・・うん。」
「・・・好き、だったんだ。」
このまま、明日にはこの気持ちがどっか行ってしまえばいい。
そして願わくば、あの二人を笑って祝福したい・・・。
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おまけの三杉君でした!
裏話ですが(笑)
岬君は何でも人のこと悟ってそうだな、と思い・・
まあ、個人的に3M大好きなだけですが(笑)
これももらってください!!
リクエストありがとうございました!!
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