Even I demand you



※ちょっと危ない描写があります!
ご注意お願いします!











今回の全日本の国際親善試合のためのチームに、Jリーガーの中から選手を抜擢していた。
岬、若島津・・・
それぞれの面々が選ばれていた。
その中に、松山と僕も選ばれていた。

僕らにとってはとても嬉しいことであった。
自分の実力が認められている。
そして全日本の代表に立てる。
それはとても喜ばしいことであった。

それに・・・僕と松山はお互い思いを通じ合わせた仲でもあった。
僕がつい「またしばらくの間、君と一緒に入れる期間ができて嬉しい」とストレートに電話口で伝えたけど、松山の反応はというと・・・

「おま・・・っ!?何言ってんだよ!!?今回は絶対何もしねえからな!!」

といって、電話を切ってしまった。
”今回は”何もしないって・・・いつも何かしてたかな?
まあ・・・照れる松山が可愛くて、若干いじめてる意識はあったけど。

また、松山と会える。

そう思うと、僕は更に国際親善試合が楽しみになった。

***

「松山、あとで僕の部屋に来てくれる?」

いよいよ国際親善試合のためのチーム調整の時期になり、僕らは合宿に入った。
久々に見るメンバーの動きは、相変わらず冴えている。
それに目を奪われるほどに。
そして、練習が終わり、食事のあとにミーティング、そしてその後は自由・・・というのが、その期間のサイクルになっていた。
数日立ったある日、ミーティングの後に僕はこっそりと松山を呼び出した。

今回の合宿所は一人一人個室で、結構立派であった。
それだけ今回の試合にもかけているんだろうけど・・・。
そして明日は練習が休み。
僕はそんな全ての状況を利用させてもらった。

「・・・!」

その言葉に、ピクリと松山は震えた。

「・・・どうしたの?」
「・・・お前が何も、しないなら・・・」

そう呟く松山の頬は少し赤い。
相変わらず僕の前でしか見せないその顔は、すごく可愛くて・・・
その顔をみてクスリと笑う。

「大丈夫だよ、僕はただ君と過ごしたいだけだから。」
「・・・っ」

僕の言葉に松山は更に赤くなって黙る。
その素直な反応に、思わず顔が緩んでしまう。

「じゃあ、待ってるからね・・・」

そう囁くと、黙ったままの松山をそのままにして、僕は部屋に戻った。

***

コンコンコン。

控えめなノックの音が聞こえた。

「いいよ、あいてるから」

そう言うと、扉がガチャリと開く。
その先にいたのは松山で・・・

「・・・少し、邪魔する・・・」

そう言って扉を閉め、入ってきた。
松山は普段何も言わないけど、こういう時は必ず来てくれる。
だから、松山も僕と一緒にいたいと思ってくれるのかな・・・と、とても安心する。
恥ずかしがりな松山がたまに見せてくれる好意表現が、とても嬉しくて、とても可愛くて・・・
僕のもっといじめたいっていう心を擽る。

「ここ、座って」
「・・・ん」

自分の座っているベットの隣を手でポンポンとつくと、松山は素直にそこに座った。

「何か飲む?」
「ああ・・・大丈夫、気にすんな」
「そ?」

そう言いながら、僕は隣に来た松山を抱きしめる。

「・・・っやめ・・・」

微かに松山は抵抗を見せた。
その顔を覗き込むと、やっぱり真っ赤で。

「・・・嫌?」

そう聞くと、顔をそらす。

「・・・や・・・じゃ、ねえ・・・けど・・・」

その言葉は凄く小さい声で。
ちゃんと聞いてないと聞き逃しそうになるくらい。

「ごめん、でも僕、本当に嬉しくて・・・」

そう言って見つめると、松山も僕の方を見た。
その目は、戸惑いとこれから僕がしようとしていることへの期待が見え隠れしているようにみえて・・・
思わず、その体ごとベットに押し付けた。

「!み・・・っ」

松山の言葉の続きは、僕の唇が全て飲み込んだ。
そのまま離しては口づけ、何度も啄むようにその行為を続けた。
ベットに押し倒したとき、松山の手首は僕の手が拘束していて。
松山は抵抗できず、その行為を受け入れることしかできなかった。

「・・・・っあ・・・んぅ・・・っ」

松山の声が漏れる。
その艷やかな声は、僕の心を更に欲情させる。
・・・もっと、聴きたくなって・・・

「っ・・・ねえ、松山・・・僕もっとしたい。」
「・・・は!?ちょ・・・、まっ・・・てって!!」

そう言って松山は力で僕の手をから抜け出し、上半身を起こす。

「・・・お前・・っ」
「僕は・・・もっと君に触れたい。なかなか会えないし・・・」

そう言って僕は松山を見つめた。

「・・・松山は、違う・・・?」
「・・・っ」

その言葉に、松山は顔を逸した。

「・・・俺だって、その・・・」
「・・・」
「・・・お前が・・・好き、だから・・」
「・・・だから?」

僕はその言葉の続きを急かした。

「・・・だから・・・」

その言葉を聞いた途端、体が引き寄せられた。
そして唇も塞がれ・・・

「・・・っ!?」

松山が僕に口付けをしていた。
その口付けは、甘くて・・・
僕がさっきした行為よりも、更に深みを増してきた。
僕、いつもどんな感じで息継ぎをしてたんだっけ・・・?
そんなことも忘れるくらい・・・そのキスに酔いしれてしまって・・・
息が出来なくて苦しいけど、やめて欲しくなくて・・・

「・・・っは・・・、まつ・・や・・・・んっ」

気がついたら立場が逆転していて、僕の方が押し倒されていた。
声も上手く出せない、代わりに出るのは、聞いたことがない自分の声。
恥ずかしくて、顔が熱くなる。
いつもは僕の行為をその体で受け入れて僕の下で悶えている松山が、今僕を攻めていて。
何故、こうなっているのかわからない。
わからない、けど・・・

すごく、気持ちよくて・・・

そう思っているうちに、松山の唇が離される。

「・・っはぁ・・はぁ・・・っ」

すごく・・・頭が、クラクラする・・・

「・・・俺だって、お前に触れたいし・・・お前に、もっと・・・」

松山の声が聞こえる。
その声はとても心地よくて。
段々と松山に落ちていく自分がいる。
段々と熱を増していく体を感じながら、本当に自分がおかしいように感じて・・・
でも、それでもいい、もっとおかしくして欲しいと思ったのは・・・きっと相手が松山だから。
僕は松山の首に手を回して、全てを委ねた・・・―――。

***

「・・・体、大丈夫か?」
「う・・・ん、今日休みだから・・・」
「・・・すまねえ。」

ベットに横になりながら会話を続けた。
松山は申し訳なさそうにして、水を持ってきてくれた。
「ありがとう」といって、水を飲む。

「・・・でも」
「・・・なんだよ?」
「松山が・・・まさか・・・」
「・・・!」

「うるせえ!いうな!」といって、枕を投げられた。

「ごめんごめん、でも本当に驚いたから・・・」
「・・・だから、何もするなって言っただろ?」
「・・・え?」

その言葉の意図とすることが分からなかったので、僕は聞き返した。

「・・・だから!」
「・・・?」
「・・・俺だって、お前のこと好きだから・・・その・・・」

その後にゴニョゴニョと言った松山の言葉を聞いて、僕の顔が熱くなるのを感じた。

「・・・ねえ、松山。」
「・・・なんだよ」

「好きだよ。」

そう笑いながらいうと、「・・・おう」と言って赤い顔を逸した。






―――――――――――――――――――
1111HITのキリ番リクエストでした!

「淳様がまっつんを誘う感じで翻弄するけど、逆にまっつんに蕩けさせられる…。 」
というリクエストだったんですが・・・
えっと、「こんなの違う!」と思ったら言ってください(笑)
しかも若干危ない描写になってしまい、もうしわけありません!!

リクエストしてくださったmelchior様に捧げます!
リクエストありがとうございました!!

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