I show to you how pretty you are



※R13となっております。観覧する際ご注意願います







「俺に近寄るなあぁぁー!!!」

突如響き渡る悲鳴。それはここ、北海道のとあるコテージから響き渡った。

「松山、大丈夫だよ?ほら?」
「ぎゃああー!!」

何故こんな悲鳴があがる騒ぎになったのかというと・・・

この夏、三杉は自分の家が持っていた北海道の別荘のコテージへと松山を誘って泊まりに来ていた。自分の観光がてら、一緒に過ごせる時間を持てたらと思い誘ってみたところ、松山は二つ返事でいいと言ってくた。そのため、三杉は北海道の地へと降りたち、一日目の夜を過ごそうとしていた時のことであった。
二人は夕ご飯を作り、落ち着いて食事をとっていたのだが・・・

「・・・あ」

ふと、三杉の目線がある一点に集中する。
なんだ?と松山もそこに目線を移すと・・・ピシッと松山の体が音を立てて凍りついた。
そこにあったものとは・・・

「こんなとこに蜘蛛がいるなんて、気づかなかったよ」

そういって三杉は立ち上がり、そこらへんにおいていた適当な棒を持って蜘蛛に近づき、そっとその蜘蛛を棒の上に乗せた。

「ほら」

そういって松山の方に振り返り、そちらへ棒をさせだして蜘蛛を見せると・・・

「ぎゃあああー!!?」

・・・と、冒頭に戻る。

松山が突然椅子から立ち上がり、壁のところまで行って立ちすくんでいる。そんなに蜘蛛が嫌いだったのか、と三杉はその時初めて知った。
確かに気味悪くはあるけど、この蜘蛛は人に害を与えるものでもないしなあ・・・とぼんやり考える。
すると松山がまた声を上げた。

「ぼーとしてないで、早く蜘蛛を追い出しいてくれ!」

そんな松山の方を見ると、物凄くおびえている。三杉はそんな松山の姿に驚いていた。いつもはもっと堂々として、自分をも魅了するくらいなのに・・・そんな松山があんなにおびえて、まるで震えている子犬みたいに思えて・・・
ふっと顔が緩んでしまった。

そしてドアを開け、そっと蜘蛛を外に離した。
ドアを閉めて松山を見ると、そこにしゃがんで目をぎゅっと閉じていたため、三杉が蜘蛛を離したことに全く気が付いていなかった。
そんな松山にゆっくりと近づいてその前にしゃがみこみ、安心させるように声をかける。

「大丈夫だよ松山、もういないから。」

そんな三杉の落ち着いた声に、そっと顔を上げる松山。開いた瞳は潤んでいて、三杉はそんな松山の滅多に見ることができない姿にドキリ、と胸が高鳴った。
そして、そっと腕を伸ばして松山を抱き寄せる。

「・・・みす・・・」
「大丈夫、もう大丈夫だから・・・」

そういって優しく声をかけながら、髪を梳かす様に撫でる。微かに震えていた松山の体はゆっくりとその警戒心を解いていった。
三杉がその額の髪を退かせ、そこにそっと唇を落とした。その行為に松山はさすがに驚いたのが、顔を上げた。

「・・・っみす・・ぎ・・・!?」

その唇は、額から瞼、鼻、頬とどんどん下へと落としていく。

「三杉・・・何して・・・っ!?」

松山が気が付いた時は、その言葉を紡ごうとしていた唇に温かい感触が優しく触れた。その感触はゆっくりと離れていく。
驚いて三杉を見ると、目が合った。
そして三杉はその瞳をゆっくりと閉じて、またその唇へと口づけする。

「・・・っん・・・ふ・・ぅ・・・っ」

今度は簡単に離そうとしなかった。それも先ほどの触れるだけの優しいキスとは違った。
その唇全体を味わうかのように、吸い付いた。その唇と唇の隙間から、どちらかわからない甘い吐息が漏れる。

「・・・っ!?」

突然松山が三杉の体を押し倒し、三杉は驚いて目を開いた。その瞬間、松山の目と合った。松山の目は笑っていた。
そして三杉が油断したすきにその唇の中へと舌が入る。

「・・・ん!・・・んぅ・・ん・・・」

三杉の口内へと侵入し、舌を絡ませる。そうやって何度も何度も三杉の唇を貪った。
静かな部屋に、湿った音が響く。

「・・・っは・・ぁ・・」

松山がゆっくりと唇を離すと、その唇通しの間から銀色の糸を引いていた。
朦朧としている三杉の頬は赤く染まっていた。

「・・・っどうして、急にこんなことしたんだよ・・・?」
「・・・、だって・・・松山が・・・」

“松山が可愛く見えたから”

そう言葉をつないだ瞬間、三杉の首筋に松山が顔を落とし、そこに唇を寄せた。

「・・・あ・・っ」

吸い付くと、三杉が反応して甘い吐息を漏らす。

「・・・どっちの方が可愛いか、一晩かけてその体に知らしめてやる。」

そういって松山は笑い、また三杉の体へと体を重ねていった。




↑mika様から頂いた素敵なイラストですv
――――――――――――――――――――
6126キリ番リクエスト品です!
番号が淳松淳を!とのことで『淳松淳』という内容でした!

いろいろ間違いがありますが、まずは・・・
松山は蜘蛛嫌いじゃないと思います、どちらかというと三杉くんの方が・・・(笑)
松山をおびえさせたい!と思い・・・
「男性が実は苦手なものTOP10」を調べたら、2位で「虫」となっていたので・・・
確かに友達の男は蜘蛛が大嫌いだったなと思い(笑)

そして、中途半端な感じですみませんー!!
松山何気にSっぽくなってるし!?
男はみんなSキャラでもいけるかもなあ・・・と思いました(笑)

リクエストしてくれたmika様へv
こんな感じになってしまい、もうしわけありません><
リクエストありがとうございました!(´∀`*)


Present TOP

[ 16/22 ]




「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -