真っ白な雪
真っ白くて甘い
ゆき、ゆき、ゆき
初めてキスをしたのは、寒い静かな冬の夜。
そっとソファーに押し倒されて、瞳を閉じれば触れる唇。
それは酔ってしまいそうなアルコールの香り。温かな君の体温に、甘い甘い恋の味。
緑の髪をワシワシと撫でて。
そうすれば少し伸びた黒髪を優しく撫でられて。
「だいすきだ」
なんて、当たり前の言葉を伝えて。
そんな当たり前の言葉に目を丸くして
「俺もだ…」
そう囁く大好きな人。
雪のように真っ白なふたり。
これから始まるふたりの恋。
そっとそっと瞳を閉じて…
また…
愛しい恋人と唇を合わせて
体温を匂いを混ぜ合って
ココアのように甘い甘い愛情で
窓の外の雪は溶ける。
/君の笑顔が真っ白な雪に反射して、僕は目を細めるんだ。
2011/12/08
*
[ 88/99 ][prev] [next]
Back