ハーモニー
どれみふぁそらしど…
さぁ歌いましょう?
ぽーんと響く愛らしい音に、ルフィの頬が緩む。
別に上手に弾けるわけじゃない。それでも人差し指で真っ白な鍵盤をポンと叩き……
ルフィがピアノを弾く。
ぼーんと響く柔らかな音に、ゾロの瞳が少し細くなる。
決して上手く弾けるわけではないけれど、親指で数本の弦をポロンとはじき…
ゾロがギターを弾く。
ルフィがピアノの椅子にお行儀よく座って、そのすぐ傍にゾロがギターを片手に腰掛ける。
2人で甘く視線を絡ませ、コクンと頷けば
「せーのっ」
という愛らしい声と共に、不揃いな星たちがキラキラと笑って…
愛おしいほど拙い「きらきら星」。
真っ黒な空に輝く星たち…
それはまるで、ひとつひとつが美しい音符のようで………
上手く弾けなくたって
愛する人との甘い和音は響く。
「すきだよ」を音にしたら
貴方は笑った……
そして私も笑った。
/2人とも間違ったら、あら不思議!それは素敵なハーモニー…
2009/11/30
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