Beast



ありがとう*

(新婚さん設定)


そして最後に
……………ありがとう




愛しい相手が眠る枕元に、新しく買った暖かな靴下と綺麗な封筒を添えて……

桃色の封筒の中身は、もちろんルフィからの大切な大切なお手紙で……






疲れているのか、ベットに入ってすぐ寝てしまったゾロを、クスリと眺めてからルフィは寝室のデスクに腰掛けた。

手元の小さいライトをつけて、カーディガンを羽織り、深く息を吐く。




「大好きなゾロへ……」
一文字、一文字、愛を込めて…


上質な飾り便箋にペンがサラサラと流れ……

相手の心地いい寝息と暖かな体温が部屋に満ちて……


そこはとても素敵な空間。








大好きなゾロへ

毎日お仕事お疲れ様。いつもいつも、優しくて、いつもいつもキスしてくれて…おれのこと想ってくれて…毎日とっても嬉しいよ。
だから、おれも一生懸命お家のお仕事がんばって、たくさんキスして、ゾロのこと想うから……幸せになってください。
まだまだ、たくさん迷惑かけちゃうと思うけど、よろしくな?


そして最後に
生まれてきてくれて、ありがとう……








パチンとライトが消えて、枕元に小さな包みと手紙が置かれ…

少し冷えた体がゾロの隣に滑り込んで……




しばらくして
静かな寝室でふたつの寝息が絡まって……


あぁ…
なんて幸せなバースデーイヴ……










/ありがとう、が伝わる明日が楽しみで…私は静かに瞳を閉じる…
2009/11/10
(ゾロ愛強化週間フリー小説)
2009/11/15
(配布終了)




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