言い訳
(アニメ「ブルック?」のネタバレ?)
「ゾロの馬鹿っ!」
ルフィがゾロの胸に飛び込む。
「おれだけのゾロなのにっ」
首もとで聞こえる愛らしい声に、
「どうしたんだ?ルフィ…?」
ゾロがそっと黒髪を撫でる。
「ブルックっ…」
とルフィはゾロのシャツをぎゅっと握る。
「ブルック、だっこ、しただろ…?」
拗ねたように唇を尖らせ
「やだ、おれのゾロだもん。ほかの奴だっこしちゃ、やだっ」
と、ぎゅ〜っと締め付ける。
「あれは、ブルックが漏れるって言うから仕方なく…」
「だめだっ!」
ゾロの言葉を遮り、ルフィがじっとゾロを見上げる。
「言い訳はだめっ」
抱きついてくるルフィの手首を掴み、壁へと貼り付ける。逃げられないように体も近づけて…
「ウソップは?」
ゾロがコツンとルフィの額に自らの額を合わせ問う。
「ルフィ、釣りするって言って、ウソップと寄り添って寝てたよなぁ?」
ゾロがにやりと笑う。
「俺の愛が足んねぇか?」
「ちがっ…」
ルフィが赤く染まった顔を伏せる。
意地悪なゾロの手はそっと細い手首から離れ、大きく開いたベストの中…ルフィの鳩尾付近ををやわやわと撫でる。
「こんなに前も開いて…」
「んん…暑かったから、別にウソップは…」
「言い訳は駄目。」
そっと温かな唇でルフィの言葉はせき止められて………
太い腕は、ルフィの腰を抱いて…
「言い訳しない、から…」
ルフィの瞳が少し潤み……
「愛して…」
艶めく唇が小さく震え、また…
キスが降ってくる………
貴方の腕も、瞳も、唇も、
そして、心だって……
自分のものだと言い張りたくて……
全てを差し出せば
貴方を譲っていただけますか…?
/つくなら、もっとマシな言い訳にして?もっと、甘くてとろけるような…
09/01/25
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