Titel



空気に同化

(R17)


吐く息は熱く

首筋に咲く真っ赤な花に
愛していると呟いて……




「ん……ゾロ…まっ、てぇ…」
鼻にかかった甘ったるい声が、俺の耳元に響いて。それだけで狂いそうなほど心拍が上がる。体が火照って、相手をどうにかしたくなる。

「待てねぇ…」
と相手の唇に噛み付いて、そのままゆっくりと相手の内腿を撫で上げれば、小さな背中が震えて、細い腕が俺の背中にしがみつく。


愛おしくて堪らない。


名残惜しげに唇を離せば、そのまま幾つもの「印」を首筋に刻んでやる。

対抗とばかりに俺の首筋に噛み付く相手の黒髪をそっと優しく撫でてやり、
「大丈夫。恐くないぞ。」
と出来る限り甘い声で囁いてやる。

キリキリと噛まれた首筋に歯が立って、甘い痛みが脳に届いて…それだけで相手のことを求めて……


また、唇が重なって。






ふたりだけの夜
荒い息に触れ合う体温……

それら全てを愛だと感じて……


ただ……
それは特別なんかじゃなくて…

いつも傍にある…
まるで……愛はそう………




空気に同化










/見えないんじゃない。貴方が見つけられないだけ。
2010/01/05
「安物スーパーマン」より
空気に同化




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(Thenks/つぶやくリッタのくちびるを、)





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