Titel



愛の言葉なんかよりも、


愛しい相手の背中に飛び付けば、優しい声がして……

優しい熱に包まれて。




「なんだよ…」
と照れたように呟きながら、おんぶしてくれる、温かな背中は大きい。

「なぁんにもっ」
とニシシと笑えば
「そうか…」
と相手もクスリと笑う。




それがただ幸せで…

冬の寒空の下、相手の体温をゆっくりと、自らの身体の隅の隅まで染み込ませ……




全てを貴方だけに満たされれば、どれほど幸福だろう……

貴方の全てを私で満たせ返せば、貴方は喜んでくれるだろうか………




「あったかい。」


ふと呟いた低い声にハッとして、相手を見つめれば
「お前の身体は温かいな。」
と背中で抱き締めてくれる、腕の力が少し強くなって……


「ゾロも…」
とお互いの熱を合わせて…








肌と肌が…
息と息が…

触れ合うだけで解るから…


私が欲しいのは
貴方の温かな体温…


そう……
それは甘い甘い

愛の言葉なんかよりも、










/貴方自身が欲しいのよ。
2009/11/25


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(Thenks/つぶやくリッタのくちびるを、)





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