いつかきっと 「ゲンナイさん、ラブラモンとココモンの事、よろしくお願いします」 私はゲンナイさんに頭を下げた。 「うむ、了解した。お主も達者でな」 「はい!」 「湊海様、またお会い出来る日を楽しみにしています!」 「つぎ会うときは、ロップモンになれるようがんばるよ!」 ラブラモンとココモンはにこりと笑いながらそう言った。 「うん……またね!」 それを合図に私はデジヴァイスを掲げた。そのままゲートに吸い込まれていく。 「うわあ!」 出方が悪かったようで、戻ってきた際に転んでしまった。しかも結構痛い。ため息をつきながら、床に寝転ぶ。 「やっぱり慣れない……」 「おお、おかえり!」 「大丈夫だった?」 思わずそう呟くと、お父さんとお母さんがニコニコと私を覗き込んだ。 「う、うん!」 私は急いで起き上がり、2人に笑いかけた。 「あのジジイから連絡が来た時は驚いたわよ。湊海たちはともかく、私たちはゲートを起動する機会なんてそうそう無いから」 「ああ、だからゲンナイさんは私の家って言ったのか……」 こちら側のゲートも準備しとかないといけないもんね。相変わらず説明不足なじいさんである。 「……会いたいデジモンに、会えたかい?」 「……うん、会えたよ」 私のその返事にお父さんとお母さんは満足げに頷いた。 「さ、湊海。ご飯食べましょう、ご飯。今日は張り切って作ったのよ。せっかくだし太一たちも呼んでみんなで食べましょうか!」 「やった! じゃあ私、2人を呼んでくるね!」 ――ラブラモン、ココモン。次行く時は、お母さんにお弁当作って貰うからね。 2人の満面の笑みを想像して頬を緩めつつ、私は太一さんたちの元へ向かった。 |