◇Subway?Someday?その 4
いつも自分が待ち構えている最後尾の車両に辿り着く。
『久々の来客…緊張するものですね』
シャンデラ、ドリュウズ、オノノクス…3匹とも好調だ。
準備万端、いつでも行ける。
『いざ…!』
ギィィ…。
「失礼します、私サブウェイマスターのノボr…」
「やっほー!ノボリー待ちくたびれたよー」
ズベシャアァァァァァア!
久々の来客
興奮を何とか抑えつつお決まりの挨拶で挑戦者を迎えようと開けた扉の先に居たのは
双子の弟
兼
相方のクダリだった。
「な…ななな…」
「遅いよノボリー!何時も人を待たせるなって言ってる癖に!ボクを待たせるなんて酷いよ!ぷんぷん!」
「ぷんぷん!…じゃありません!何で貴方が此処に居るんですか?!」
「あれ…駅員から聞いてなかった?シングルトレインの挑戦者はボクだよ」
「はっ?意味が分からないのですが」
「だからー、ボクが24連勝したの!それで25戦目のノボリと対決しに来たの!」
「……!?」
「兄弟だからって遠慮や手抜きはしないでね…そんなんじゃつまらない。ボクは本気で行く」
「…っ」
「始めようよ、様々な技を繰り広げるすっごい勝負を!」
「分かりました…何処からでもかかって来なさいまし」
キッと両者見据え、最初の一体を入れたボールを握り締めながら
「「 出 発 進 行 」」
いつも挑戦者たちに向けるこの言葉を同時に放った。
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