黒子「…………あの、」

火神「どうした」

黒子「家に泊まっていいと言われたので上がらせていただきましたが、どうしていきなり黙り込んで正座してるんですか」

火神「何でってお前、誕生日を祝うために決まってんだろうが」

黒子「31日15分前ですけど」

火神「0時きっかりになった瞬間、奴らはきっとやって来る。窓ガラスを突き破ってな…オレは負けないぜ黒子」

黒子「はあ」

火神「まあちょっとフライングだけどよ、あいつらが来たら多分朝まで居座るから今から言っとくよ」

黒子「え?」

火神「えー、ゴホン。…黒子、オレの影になってくれてありがとう。生まれてきてくれて、ありがとう」

黒子「…!」

火神「オレしょっちゅうキレたり…殴ったりしたし、言い合いもしたけどよ、何だかんだお前と居るのが一番楽しいし、落ち着く」

黒子「火神くん…」

火神「嫉妬もするし、多分これからもお前を困らせるしウゼーと思うかもしんねえけど、オレはお前じゃなきゃ嫌だ」

黒子「…火神くん…最近、よくクサい台詞を使いますね…」

火神「なっ!!う、ううううるせえよ!!お前が言うな!!」

黒子「………嬉しいです。火神くん、ボクと出会ってくれてありがとうございます。今、ボクといてくれて…ありがとう」

火神「…オレが言うことだったのに」

黒子「ふふ、言い切れませんよ」

火神「これからも、頼むぜ」

黒子「こちらこそ」

火神「黒子……」

黒子「火神くん……」


赤司「だがしかし時間切れである」ガチャッ


火神「うおわあああああ普通に玄関からやって来ただとおおおおお」ドキーッ

赤司「ふはは、まだまだ甘いね火神大我。テツヤ、誕生日おめでとう」

黄瀬「黒子っちおめでとっスー!」

青峰「ようテツ、おめでとな」

桃井「テツくんおめでとう〜!!」

緑間「おめでとうなのだよ」

紫原「黒ちんおめ〜」

火神「ああああもう靴ちゃんと揃えろよな!!」

青峰「うおーい火神ー、何か作れや」

黄瀬「こんな時間に食べたら肌に悪いしデブっスよ、胃に負担がかからないやつがいいっス」

緑間「結局食うのか」

紫原「ケーキ買ってんでしょ?食べようよー」

火神「あーもーデカいのが何人も台所うろつくんじゃねえよ!!しっしっ」

桃井「私も何か手伝r」

「「「「「大人しくしてて下さい」」」」」


黒子「賑やかですね」

赤司「自覚はあるが、迷惑だったな」

黒子「自覚あるんですか。…いいえ、とんでもない」


火神「黄瀬、そこの皿取ってくれ。…緑間お前マジで何も出来ねえのな…だああ紫原テメエが一番うろついちゃダメだろ!!青峰は手伝う気ないなら座っとけ!!」

桃井「私は!?」

火神「座っとけ」


黒子「すごく嬉しいです。みんなで騒いで、自分の誕生日を迎えられることが」

赤司「そうか」

黒子「…ありがとうございます」


火神「赤司お前も何かしろよ!」

赤司「頭が高すぎるぞ」

火神「おーい、黒子」

Happy Birthday!


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