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オレンジ色の背景に、こちらを見上げる水色は何だか少し不似合いでいて、とても綺麗だった。
「あ、ていうかお前同じクラス…だよな」
「…僕を知ってるんですか?」
「知ってるってそりゃあ…」
後ろの席の黒子さん、だ。確か。あまり女子とは話さないし関わらないけど、クラス発表の席順を見れば前後左右の奴の名字くらいはオレでも見る。
「そうでしたか」
こうして見ると、何ていうか、小さい。オレがでかいだけなのかもしんねーけど。並んだらオレの胸辺りに頭が来るぐらいだろうな、肌白いなー…って
「(うおおおオレ何考えてんだ!?)」
女子をこういう風に見るのは初めてだ。な、何かオレ、変態っぽい?
「火神くんが図書室に来るなんて、正直意外です」
「あ、うんオレも行くなんて思ってなか…え、オレの名前知ってんだ」
「そりゃあそうですよ。有名人ですし」
ああ、周りと比べてもデカいからか?
「色々事情があってよ、次のテストでいい点数取らねえと部活出来ねーの」
「え…?」
「でもオレめっちゃくちゃ頭悪いし、正直追試受けることしか考えらんねーってか…」
あれ、何でこんなこと黒子に言ってんだろ。返答しにくいだろこんな話題…
女子と話すのは苦手だし関わるのも気が引けるけど、何故だか黒子には、自然に接することが出来た。
「そっそういえば黒子は、」
「僕で良ければ」
「え?」
「僕で良ければ、勉強付き合いますよ」
それマジで言ってるの
「えっ、えっ…マジで?」
「はい。そこまで物凄く頭が良いわけではありませんが」
「いやいやいやめちゃくちゃ有り難てえし!!」
こうしてオレは少しずつ、後ろの席の黒子と関わっていくことになった。