火神「もう第三回か」
黒子「今日はここにボクたちだけではなくあの二人がゲストとして呼ばれているようですよ」
火神「え、聞いてないっていうか何かオレ台本とかも渡されてないし今日どんな質問なのかとか聞かされてないしいつもアドリブなんだけど」
黒子「それではどうぞお入り下さい」
火神「聞いてる?」
高尾「はいどうもこんちは〜」チリリン
緑間「ふん、呼ばれて来てやったのだよ」
黒子「安定のチャリアカーで遠慮無しの登場、緑間くんと高尾くんです」
火神「うわぁ腹立つわ〜緑間腹立つわ〜」
緑間「何とでも言うのだよ」ドヤァ
黒子「はいでは早速緑間くん、降りて下さい」
高尾「展開早っ!てかオレたち何で呼ばれたの?」
緑間「オレたちに質問が来たのではないのか?」
黒子「今回一つ目の命令はですね、命令でもなく質問でもないような、まあ凄く思いやりのあるものでして」
高尾「?」
黒子「緑間くんへ「たまにはチャリアカー漕いであげて下さい」だそうです」
火神「高尾に思いやりのある命令な…」
緑間「じゃんけんもしていないのに何故そんなことしなければならないのだよ」
黒子「高尾くんが可哀想だという一言付きですよ」
高尾「うーわマジで、オレチャリアカー漕いでるとこしかキャラ立ちしてないと思ってたんだけどそう思ってくれてる子もいんだな」
火神「いいじゃねえかよ別に漕いでやっても。いつも漕いで貰ってるんだろ」
緑間「だからこれは元々じゃんけんをして負けた方が漕ぐというルールなのだよ。何故理不尽にオレが漕がなけれぶっ」
火神「うわパイナップル飛んできた!」
黒子「あちらでカンペを出しているのが秀徳の三年生の先輩方です。「いいから早く焦げ撲殺するぞ」だそうですよ」
高尾「宮地さん…もうパイナップルぶん投げちゃってるし」
黒子「緑間くん、意地を張ってないでそろそろ漕いであげて下さい。次に進めないじゃないですか」
緑間「な、意地など張って…」
高尾「まあまあ黒子、オレは別に…」
実渕「そうよぉ、変に意地張っちゃって可哀想じゃない」
高尾「はひ!?」
火神「は!?」
実渕「あら何その反応」
火神「あ、あんた何で、」
黒子「次の命令が「高尾もっと実渕さんに攻められろ」だったんですよ」
緑間「何ぃ!?」
黒子「緑間くんがもたついてるから」
高尾「えええええちょっととんでもないんですけど!?」
実渕「仕方ないじゃない命令なんだから。まあ私にとっては願ってもない展開だけどね♪」
緑間「たっ高尾から離れるのだよ!!こら顎掴むな!!」
実渕「近くで見れば見るほどイイオトコだわ〜」
高尾「近い近い近い近い」
実渕「相変わらず細いわねー、ちゃんと筋肉は付けないと辛いわよぉ?まあこのくらいしなやかなのは可愛いくて良いんだけど」
火神「あわわわわわわ」
緑間「服に手を突っ込むな!!」
高尾「ひええええええ尻揉まないでえええええ」
緑間「くそっ高尾乗れ!!」
実渕「あっちょっと」
緑間「逃げるのだよ!!」シャーッ
実渕「待ちなさいよー!!」
火神「…………」
黒子「……最後の命令行ってみましょう」
火神「え!?この流れで!?」
黒子「最終的に緑間くんがチャリアカー漕いだし実渕さんも高尾くんを攻めたということで」
火神「逃げ切れるかなあいつら…で、最後はどんな命令なんだ?」
黒子「非常に不本意ですがあの方に中継をお願いしてるんで繋ぎますね」ピッ
氷室『はいこちら現場の氷室です』
火神「えっ、タツヤ!?」
氷室『やあタイガ、元気そうだね』
黒子「氷室さん早く用件をこなして下さい」ギスギスギス
氷室『あれ、居たのかい黒故くん』
黒子「黒子ですわざと変換間違えないで下さい」
火神「何で喧嘩してんだよ…」
黒子「最後の命令はですね、氷室さん宛てに「紫原くんにお菓子禁止令を出してみて下さい」というものです」
火神「うえぇ、アイツにそんなこと出来るのかよ」
黒子「一度紫原くんが自らお菓子断ちをする宣言をしたことはありますがあっけなく失敗に終わったことはあります」
氷室『心配しないでタイガ、俺が敦に見事お菓子禁止令を出して見せるよ』
黒子「チッ さっさと行って下さい時間が惜しいので」貧乏揺すり
火神「(し、舌打ち)」
氷室『それでは行ってみよう、敦を発見しました』
黒子「やっぱりお菓子食べてますね」
火神「後ろですげーこっちにピースしてる三人居るんだけど…」
氷室『敦〜』
紫原『あー室ちん、てか何そのカメラ』
氷室『ああ、別に気にしないで。それより敦』
岡村『氷室!氷室!こっち映して!』
氷室『ちょっと声入るじゃないですかゴリ村さん黙ってて下さいよ』
火神「賑やかだな…」
氷室『敦、こんなことは俺も言いたくはないんだが…』
紫原『何?』
氷室『お菓子辞めなさい』
紫原『』
火神「う、うわあああばっさり言ったーーー!!」
黒子「果たして紫原くんの反応は!?」
紫原『ヤダ』
火神「こっちもばっさりだーーー!!」
紫原『お菓子食べないとか無理だし』
氷室『でも敦、食べ過ぎて病気にでもなったらどうするの。敦の悲しい顔は見たくない、でもこれは敦のためなんだ』
紫原『…室ちん、確かにオレ、太りすぎたデブの番組を観て怖くなったことがある。思い切ってお菓子断ちしようとしたことがある。でもね…気付いたんだ』
氷室『………』
紫原『本当に好きなものは嫌いになろうとしても出来ないんだよ。それは、黒ちん達との試合や…室ちんに気付かされたことでもあるし』
氷室『…あ、敦……』
黒子「紫原くん…」
火神「(…………う、上手く丸め込もうとしているだけだよなこれは…)」
氷室『お…俺が愚かだった…すまない敦、許してくれ…!!』
紫原『別いーよ』
氷室『…ということで申し訳ないが、敦にお菓子禁止令を出すことは俺にはとても出来なかった。だがしかし俺も敦に大切なことに気付かされたよ、是非このこt』ブチッ
黒子「ありがとうございました。以上でルイ様からの依頼は全て完了致しましたがどうだったでしょうか」
火神「…えーっと…何か…悪かったな」
黒子「長くなってしまいましたがよろしければ今後もよろしくお願いしますね」
火神「ま、またなー!」
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