▼追記 <拍手お礼文(過去)>
(〜2017.5/7)
「長谷部は何が食べたい?」
「俺は何でも構いません」
「……じゃあ、長谷部はどこ行きたい?」
「主の行きたい所なら何処へでも」
「……何でもいつもそうなの!? いっつも私ばっかり決める役で! もういや!! 長谷部なんて大嫌い!!!」
「えっ、えっ?」
「光忠なら何も言わなくてもお店を選んでくれるのに! 長谷部がしてくれるのは荷物持ちくらいじゃない!!」
主がどうしてこんな事を叫んだのか、理解ができなかった。俺は主のためを思ってこう言っていたのに。もしも俺の指定した店が主の好みでなかったら? 主の不興を買ってしまったら? こんな瑣末な事で築いたこの地位を失いたくない。そもそも、俺には主以外に興味のある事などありはしないのに。主の思うままに、主の望むままに、すべてを叶えて差し上げたいだけなのに。
いや、それよりも、燭台切は主と出掛けた事があったのか? 俺の知らない間に? しかも主に好印象を抱かれているのが気に入らない。――後でどうにかしなければ。
あああ違う、それよりも主の誤解を解かなければ。
「主、俺はそんなつもりじゃ……」
「いや! 言い訳なんて聞きたくない!」
「ある……」
「長谷部なんて嫌い!」
「……ッ」
「…………」
「……き、」
「…………」
「き゛ら゛わ゛な゛い゛で゛く゛だ゛さ゛い゛あ゛る゛じ゛い゛い゛い゛!!!!!」
何か良い言い訳を、と思っていたのだが、口から出たのは何とも情けのない泣き声だけだった。
(私たち仲直りしました)
(その茶番何回目なの? 僕、そのやりとり何回も見てるんだけど)
(燭台切、後で話がある)
(えっ? 待って濡れ衣だよ長谷部くん待って)
2017/05/07 18:45