いつまでたっても振り向いてくれないのわかってるから。
それでも私は彼の近くにいたかった。
隣にいることで、気を紛らわすことができたんだ。

だけど、それも今日で終わり。
あなたのこと好きなの、やめるね。

だから最後に、最後に




「キスして」




少し驚いた彼は、全てを悟ったように微笑み何も言わずに私の唇に自分のを重ねた。
最初で最後のキスは、涙でしょっぱかった。







諦める





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