■ いざとなると体温40℃




ギシギシとベットに重さが掛かる音がする。静かな部屋にその音だけが響いてなんだか余計に緊張する。肌を滑るゴツゴツした指に身体を強張らせながらもその心地よさに変な声が漏れる。

「っひゃ…ぅ…は、恥ずかしい」

どんなに懇願しても止まらない手に指にもう身体を委ね愛しい人の名前を呼べば抑えがきかない表情で堪らず貪るように唇を重ねて長く長くその中を堪能する。な

「っはぁ…不止、我慢できない」

もうぼんやりとする脳内でその低い声が甘く振動する。

ボタンをプチプチと早々と取り外し流れ作業のようにキャミソールまでもがさらりと脱がされ下着が露わになる。左右田先生の喉が上下したのが分かった。
スカートにはまだいっさい手を付けておらずその姿を見下ろせば上下着下スカートそしてそこから覗く白い生足、今まで耐え忍んできた左右田にとってそれは己の理性が飛ぶ寸前のエロい光景だったのか一瞬見入ってしまっていた。

「は、初めてなのっ」

はっ、と意識を取り戻したその言葉に胸打たれながらもゆっくりと安心させるように身体を抱き後ろへ倒す。

「知っている、幸せにするとあの時言ったろう?痛くなどしないよ」

ひとつ頬にキスを落とす。
見下ろす花子は身体が強張っていてそれを解くように頬や耳や首筋に唇を落としていけばくすぐったいと言っていたその口から徐々に甘い声が漏れ出す。
その可愛い声にくすくすと笑えば顔を赤くして怒る花子に謝りながらも下着の上から胸の突起を擦る。

「あっ!」

「ほら、勃ってる」

くりくりと触っていけば俺の背中に指を食い込ませ快感に耐えている。弄っている反対側の手で器用にホックを外し下着を離せば大きいとは言えないが形のいい可愛らしい胸が露わになる。

「は、恥ずかしい、先生とスルならもう少し大きくなってからが良かった、み、見ないで下さい…ひぅっ」

「これ位でいい」

隠そうとする片手を押さえながら可愛らしい色の突起を口に含み舌で弄れば抵抗する力が出ないのか甘い声だけが聞こえてくるようになり口角が上がる。ぐりぐりと刺激したり吸えばそれは甲高い声に変わった。

下を擦れば下着はもう既に濡れていて隙間から指をいれて触れば容易に指の先端を咥えこむ。

「やらしいな」

「…ふ…ぁっ、ん」

くにくにと曲げたり出し入れを繰り返せばキツイなりとも中に入りぎゅうぎゅうと指を締め付ける。
これじゃあ全然入りそうにないと口を近づけ指を動かしながら下の突起に舌を這わせる。

「ひぁっ!あっ、あ!駄目っ、んっ」

腰がビクビク震え指を動かすたびに潤滑液が増して指を増やせばくちゅくちゅと卑猥な音をたてて俺の理性を奪っていく。

指を曲げたり回したり繰り返すうちにだんだんと広がってきたのが分かり自身のベルトを緩める。

「っはぁ…私も先生にシてあげたい」

くたりと横たわる花子。左右田は首を横に振る、最初からだがキスをしている時から反応している下半身がどくどくと脈打つのが頭に響いて早く欲を吐き出したくて仕方がなかったのだ。

「…あまり焦らさないでくれ」

精一杯の声でそう告げ、覆いかぶさり取り出した自身の尖端をあてがい徐々に腰を動かした。中に入っていく感覚と中の熱さに既に果てそうになりながらも初めての花子を気遣い愛しくキスをしながら腰を奥まで進めた。

「…っ、はぁ…つらくないか?」

「…ん、動…て大丈夫ですっ、早く先生ので…気持ちよくなりたい」

必死に背中を掴んで耐えている姿がとても愛おしくその言葉が余計に気持ちを昂らせる。

「…余り煽るな」

部屋の中にぱちゅぱちゅ肌がぶつかる音が響き甘い声と共に耳を擽る。結んでいた口が今ではだらしなく開けられ愛しい人の名前を呼び喘いでいる。

(出すのが勿体無い)

そう思える程に左右田の中ではその行為が病みつきになっていた。しかし、頭の中では余り無理をさせてはいけないと思いながらももっと乱れさせたいと自分の汚ない感情が現れる。

「あっ、ああっ!ひぁん!んんーー」

膝裏を持ち上げさらに深い挿入感。ああ、もうイキそうだ。その悲鳴に近い愛しい人の声にぞくぞくし激しく腰を奥へ奥へ押し当てた。

「っもう、出すぞっ…」

「あ!んっふぅ、ーーぁぁあっ!」

舌を絡め抱き締めれば彼女の白く細い足が腰に回され、初めて味わうとても幸せな気持ちだった。避妊具をしているとはいえ奥へ出したいという気持ちが溢れていた。年甲斐もなく今更になり焦りがでる。

「…大丈夫か?」

後処理を手早く済ませ彼女の髪を撫でる。

「な、何故泣くっ、痛かったか?…す、すまない、途中から抑えられなくなって」

「ふ、ふぇぇぇ、先生誰とエッチしたんですかぁ、大人だからにしても慣れ過ぎじゃないですかぁ」

ボロボロと涙を流す花子にらしくもなく慌てたが理由を聞いてため息が出る。
まったくほんと、可愛いな。

「この年で童貞だったら気持ち悪いぞ」

「う、うぇ、そうだけど、でも〜っ」

そうだな、と呟き…泣き止まない彼女を抱き締め柔らかい髪を撫でる。

じゃあ、こうしよう。




(お前に俺の最初はあげられなかったけど、これから先も最後も花子のものだよ)



(きゅん!
…浮気したら千切りますよ)

(するつもりはないが…怖いなそれは)



えっちなFin...




(感想ぶちまける。)

[ prev / next ]
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -