■ 想いを伝えよう。
「そうか……」
その言葉を聞いて俺は下を向いた。この酷い顔を見られたくなかったからだ、きっと凄い顔をしていると自身でも感じる。嬉しくて…言葉が出ない。
「…先生?」
どれくらいの時を、お前に恋い焦がれていたのだろう。最初にあった日の事を思い出せるか?高校生になったお前と再開した日、俺は運命を感じたんだ。真庭鳳凰がお前の近くにいてちょっかいを出していると思うだけで胸が締め付けられる思いだった。
ああ、どんなに言っても言い切れない。
「俺もずっと好きだった」
今はこの言葉だけで充分だ。
先生?…好き、好きと紡ぐこの可愛い口を今すぐ塞いでやりたい。指でなぞればぴくりと反応する花子にぞくりとする。理性を保たなければいけないと自分に言い聞かせた。
花子が目を瞑ったのをその答えだと受け取りその綺麗な色の唇に口付けた。
ぷっくりとした下唇を少し噛んでやれば可愛い声が漏れる。
「……っ花子、駄目だ…我慢出来なくなる」
きっと舌を入れて堪能したらその可愛い反応にもう後には戻れないと判断した俺は疼く下半身を冷まそうと身体を離した。
「今日はこれでいい…」
ベットを背もたれにして花子の頭を俺の肩へのせる。
「そうだ面白い話をしてやる。言おうか迷ってたんだが…昔、そうだな俺が高校生の時だから花子が小学生くらいの時だな」
(一度会った事があるんだよ)
(…左右田先生と?)
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