▼ おぱんつぐらい!
そんなに、おぱんつおぱんつ言うくらい欲求不満なのか。なぜマリ姉の前でそんなに鼻を伸ばす、マリ姉のおぱんつを想像しているのか透視しようとしているのかエロ継め。
「な、なんかよう、シロ。凄い視線を感じるんだが」
「あ、ああ、凄いな」
くそ、くそ、そんなにマリ姉がタイプなのか。た、確かにおっぱい大きいし顔も美人さんだし身長も高いし…うわあああ!あ、ああ…私よりも全然魅力的だ。絶望的だ。
ちらり
でもまぁ、アカツキちゃんよりかはマシだが。
「主君、この下まつげ女にチョップを喰らわせても良いだろうか」
「いっ…すみませんすみません」
頭で思っていた事がバレている、だと?
そう頭を混乱させていれば肩に手が置かれる。
「私は花子の方が魅力的だと思いますにゃあ」
またバレている、だと?
さっきの頭の中で考えている事がここにいる皆にだだ漏れだとしたら…うわわわ!!顔が爆発する、熱い!死んでしまう!
あああと頬を抑えてうろうろしていればにゃん太班長に笑われた。
「うわああああーーー」
「鈍い所も可愛いですにゃあ」
「にゃ、にゃん太班長本気ですか?」
「シロエち?勿論ですにゃあ」
うわあああ!、私はさっきから叫んでしかいない気がする。早足でマリ姉のギルドを出ると掴まれる腕に驚き変な奇声を上げてしまった。
「な、なんだよその声」
「なっ直継!?」
「お前…に、にゃん太班長に何て言われてたんだ?」
「え?なんだっけ…あ、ああ、魅力的だとか」
あの時は頭が混乱していたから余り耳に入ってこなかったけれど、思い返したらこれまた凄い事を言われていたのだと気づく。
「やっぱり、お前にゃん太班長が好きなのかよっ!そんな分かりやすい顔しやがって!」
「は?」
「だからっ」
グイッと引かれガシャリと冷たい金属に肌が触れた。こ、これはっ…
「ななななななおつぐ!?」
「俺はお前が好きだって事だよ!」
頭が真っ白です。
「やっと言いましたね直継」
「世話が焼けるのにゃ」
「二人共鈍感過ぎやしないだろうか」
「いやあ、えーなあ若いって」
その周りの声に意識を取り戻した私は防具から目をあげる。直継はワナワナと顔を赤くして震えている、はっ恥ずかしいのは私も同じなのだけれど!
「てっ!てめぇら覗き見なんて趣味悪いぞっ!」
引かれた手が暖かい、直継は私の事が好きなんだと感じてじんわりと胸が熱くなった。これがどこに向かって早足で歩いているのか分からないけれど、ずっとこの道が続いていれば良いのにな。
(わ、私、直継にならおぱんつ見せてあげてもいいけどっ!)
(ちょっ、お前まくるなよっ!!)
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