■ 頭を床に打ち付けた。




さて、どれを引こうかな。
鳳凰さんの表情を見ればあり得ない程に読みずらい、何故このカードで指を止めた時にニヤリと笑うんだ。

「早く引け」

えー。うーんと、その左を取ればなんとそれがババだった。

う そ

やっべ今顔に出てなかったよねくっそー、ニヤニヤ笑いやがって私がババを持ってることがバレるじゃないか!!

次の左右田さんにババを引かせる為にカードを混ぜる。

「さあどーれだ」

「さすが頭が悪い女だ、ババを持っているだろババを」

「ババババ言わないでください良い気がしません」

カードを指で選ぶように右から左に動かせばサッと一枚を手にし自分の手元のカードと共に捨てる。

この並び方が悪い、何故わたしはこの二人に挟まれてるんだ。

「さあ次は錆殿だな」

「承知…」

静かにカードを取り捨てる。あ、そうか私が持ってるってバレてんだった。
次の鳳凰さんもさっさと取り捨てる。これは、ヤバイ展開じゃないのか?だって私が左右田さんにババを取らせなきゃいけない訳で取らせなきゃ白兵さんと鳳凰さんはさっさとカードを捨てれる訳で左右田さんには…勝てる気がしない。

皆の顔を見れば一瞬、一瞬だが白兵くん含め皆がニヤリと笑った気がした。


「さあ、花子の番だ。どれでも好きなのをくれてやろう」

「ほ、鳳凰さん。ありがとう……」





うん、見事に負けました。




(comment*☆.)


[ prev / next ]
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -