■ 待ってました!
「うわわ、かわいーい!」
「あの、あのっ、ここは何処でしょう、鳳凰様」
きょどきょどしながら、鳳凰さんの後ろから寝室に顔を出したのは紛れもない人鳥くんであった。
な、和むわあー。
本当良い所に来てくれたよお、私の貞操が守られ平凡な日常が再開される。
「あのっ、鳳凰さま」
機嫌が悪そうにベットに腰掛ける鳳凰さんの頭を軽く叩く。
「困ってるでしょーが、この子あんたんとこの子でしょ面倒見てあげて下さいよっ」
「我に子供などおらん!…部下だ。真庭人鳥と言う」
「鳳凰さまっ、こちらのお姉さんは…」
カクカク、シカジカ。
金太郎飴工程は除く、なんて楽なせかいなのだろうか。
「そんな事が実際に起こるだなんて…」
「我がいない三月、変わりないか?」
人鳥くんは少し不思議そうに小首を傾げる。
「鳳凰さまが居なくなり、三月も経っておりませんが…」
聞けば三日程しか時は経っていないと言う。時間軸が違うと言うことだろうか。
それでは此方の一ヶ月は彼方でいう所の一日。
「うむ、ならば何も心配ないな」
「おいっ違うだろ」
もう夜遅い、私は鳳凰さんを落とし人鳥くんを横に寝かせた。可愛い可愛い。ほんと可愛い。撫ぜていると、鳳凰さんがまくらを抱いてやってきた。
「人鳥、寂しいであろう。我も一緒に寝てやろう」
「ほ、鳳凰さま?」
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