村人を一掃し、その先に進む。
とりあえず、鍵が閉まっているとは知っているけど、ライオンのモチーフがついた扉を調べる。
なんかの偶然で開いててもいいのになぁ、なんて思うのだけど、やっぱり閉まっていた。

「『我に生贄をささげよ』…?」
「まーたなんか持ってくるのか」
「そうですよ、まーたですよ」

んで、それはどこに?とルイスさんがあきれたように聞くので、あっちですよと今にも崩れそうな小屋を指差す。
そこにはさも「まわしてください!」という風に存在感バリバリのクランクがあって、レオンさんとルイスさんも何も言わなくても分かるようで、ルイスさんが「オーケー」と言ってそのクランクを回した。
ごごごっと音がして穴が現れる。

「さあライオンのエサを取りに行きますか!」
「簡単に見つかればいいがな」
「まあ、簡単に見つかると思いますよ」


"エサ"は、ですけど。



◇ ◇ ◇


ギュウウン、ギュウンといやな音が響く。
そうです、チェンソーです。


「うおっ、あいつチェンソー持ってるぞ!」
「2人いますからね!チェンソー!」
「まじかよ!」


「やだー!」「まじかよー!」なんてぎゃあぎゃあと3人、いや叫んでいるのは私とルイスさんの2人だけで、レオンさんは冷静なんだけど、とりあえず叫びながら襲ってくる村人たちを倒し、鍵を拾って先へと進む。

そんなテンションでサラザールぼっちゃんが大好きな落ちてくる天井も難なく突破し、トロッコがあるところまでやってきた。


「これ、乗ったらラストスパートですよ」
「そうか、じゃあさっさと行こう」
「そうだな」
「あ、でもまったく安全てわけでもないんですけど」
「まあそれくらい承知さ」
「何も無いのもつまらないからな。スリリングなくらいがちょうどいいぜ」


なんて、和気藹々とトロッコに乗り込み、発進する。
すぐに村人たちがいたるところから飛び降りてトロッコに乗り込んでくる。狭いトロッコは少々戦いにくいが、それは相手もおなじ、いや、相手はプラーガに侵食されて頭が弱くなっているからか、それ以下で、こちらにほぼ手を出すことができず、ただただ私たちに蹴散らされるのだった。

それにほっとして、少々気が緩んでいたのか、私は大事な事を忘れているのに気付かなかった。

村人たちももう襲ってこなくなり、トロッコも後半。
坂道になりどんどんと速度が上がってくる。
「もうすぐ終わりか」と思ったそのとき「ん?」と何かが突っかかった。
なんだろう、何か大事なこと忘れてる気が……



「あっ!!」
「どうかしたか?」
「何だいきなり」
「レオンさ、わた、大事な!」
「なまえ?とりあえず落ち着け」
「その、あ、あの!!」


この先、道途切れてる!!