ぶんぶんと飛びながら襲ってくる虫たちを薙ぎ払い、洞窟にある2つのスイッチを押して、しまっていた大きな扉をどういう仕組みなのか分からないけどビームで開ける。そして当たれば一発アウトのしかけをヒィヒィ言いながらよけて(もちろんヒィヒィ言ってたのは私だけ)、エレベーター的なものにのって、私たちは地上に出た。

レオンさんとルイスさんはボロい小屋にいた武器商人と話をして武器のメンテナンスや改造をしてもらっている。私はその間暇なのでぼーっとしていると、足元に紙が落ちているのに気がついた。
拾い上げると、それはエイダからの手紙だった。

「レオンさん」
「なんだ?」

エイダさんの手紙が落ちてたよとレオンさんにその手紙を渡せば、ルイスさんも何だ何だとやってきて二人で黙々と読み出す。
この手紙は、寄生虫について書いてるんだっけか。

「ゆっくりしてる間はないってことだな」
「俺はともかく、お前やなまえやあのお嬢さんはいそがねぇと」
「ああ」


道なりに進めば、ガナードが襲ってきたが、今更怖くもなにもない。はいはいすみませんねと倒してさらに進めば、開けた所に出た。沢山のガナードたちが焚き火を囲んで立っている。


「あいつらを倒さなければ進めないな」
「数が多いなめんどくさい」
「レオンさんルイスさん」
「ん?」
「何だ?」
「あそこ、登れますよ」


ちょいちょいと私が指す方には、高い柱のようなものが立っていて、そこには梯子もついてある。

「あそこに登って手榴弾でも投げたら一発じゃないですか?」
「たしかに、いいかもしれない」

「じゃ、なまえからどうぞ」とにっこり微笑んで言うルイスさん。じゃあ、お先にと梯子に手をかけたところで、ん?と思ってルイスさんの顔をもう一度みると、やっぱりニコニコした顔のルイスさん。

「どうしたんだ?登らないのか?」
「えっと、やっぱルイスさんお先にドウゾ」
「えっ、何でだよ!」
「……パンツは、見せません」
「ハイ」

無事に3人登って(私は最後に登った)、火をかこんで突っ立っている村人達を眺める。

「レオンさんならここから余裕で手榴弾投げれますよね」
「そうだな。ここからならミスすることもないと思う」
「じゃ、さっさとやっちまうか」

ほらよ、とルイスさんが焼夷手榴弾を取り出しレオンさんに渡す。レオンさんは手慣れた様子でピンを抜いて、ぶんと炎めがけて投げた。少しの間のあと、すぐにボンと破裂音がして、村人達を焼き尽くす。

「おー、燃えてる燃えてる」
「これで一掃できたか」
「めらめらと〜焼き尽くせ〜隅から隅までその業火で〜…」
「おいなまえその歌きみ悪いぞ」
「え?」


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なまえちゃんが歌ってる歌はAPHでイギリスがキャンプファイヤーしながら歌った歌