次々と襲い掛かってくる邪教徒たちを3人がかりで倒して、もうひとつの塔へとわたり、中へと入る。
はぁはぁ、と息を切らしていると、隣でルイスさんが「うわっ」と叫んだ。


「敵がいるじゃ、もごっ!」
「シーッ!ルイスさんシー!!」

私はあわててルイスさんの口をふさぐ。
「目は見えないけど、すっごい耳がいいやつがいるんですから!」
といえば、ルイスさんは目を見開いて、小さく「すまない」と言った。

「どうする」
「どうするってそりゃあ、」
「ちょ、お二人!前方にいらっしゃる邪教徒さんがもうやる気まんまんですよ!」
「じゃあもうヤレれるもんはヤっちまおうぜ」
「オーケー」
「わーおとってもアバウト!」

ガシャン!と入り口に格子が落ちたと同時に「じゃーそういうことで」と銃を構えてさっさと敵を倒して行く2人。そんな2人を見て私はどうしようか、と考えて、とりあえず邪教達を倒している2人の所にガラドールが行かないように私のほうへ引きつけることにした。

カーンと思いきり鐘を鳴らせば、ガラドール2体がすっ飛んでくる。
私はそれを「ひぃいいぃ」と心の中で叫んで音を立てないように逃げる。そしてまた鐘を鳴らすという作業を繰り返した。

すると、一体の鉤爪が壁に食い込み身動きが取れなくなる。すかさず弱点の背中に刀を突き刺すと断末魔を挙げて倒れた。
ふう、とため息をついて刺さった刀を抜こうとすれば、残ったもう一体が突っ込んでくる。

「やっば!」

間一髪で床に転がってよければすぐに何発か発砲音がして残った方も倒れる。
発砲音の方をみれば、レオンさんが銃を構えていた。

「レオンさん!」
「大丈夫か?」
「はい!」

すっと差し出された手をとって立ち上がる。「ありがとうございます」と言えば、レオンさんは微笑んで私の頭を撫でた。

「先も進めるようになったし、行こうか」
「はい!」

倒れているガラドールから刀を抜いて鞘にしまう。
そして進んで行くのだけど、私はサラザールぼっちゃんの待ち構える部屋のドアの前で「はい!」と手を上げた。

「どうした?」
「この向こうにアシュリーとサラザールぼっちゃんがいるんですけど」

と言えば「なまえがそう言うってことはめんどくさい事があるんだな?」とルイスさんが言う。それに頷いて、これから起こるであろう事を話した。

「オーケー、わかった。つまりは落とし穴に落とされる対策をすりゃあいいんだろ?」
「まあ、そう言う事なんですけど」
「落とされるってわかってりゃこっちのもんだぜ」
「ああ」

「じゃあとりあえずなまえは俺の手を」をレオンさんが私に手を差し出す。「ん?なんで?」
と聞けば、「その方がいい」とレオンさんがさらりという。

「そ、そうですか?」
「ああ」
「じゃあ…」

そろりと差し出された手に自分の手を重ねると。レオンさんがきゅっと握った。

「俺も手空いてるけど」
「さあ行くか
「は、はい!」
「……オーケー」