道なりに進むと、外に出た。
目の前には2つの塔が立っている。
2つの塔をまじまじと見つめているとレオンさんの通信機がなった。


『私の姿が見えますか、Mr.ケネディ』
「残念でしたー!みんなのアイドルなまえちゃんですー!」
『またあなたですか!』
「アシュリーに傷ひとつでもつけたらおまえをけちょんけちょんにしてぬかにつけてぬか漬けにしてやるぞ!」
『意味がわかりませんが、ここまで来れたらの話です!待ってますよ!』
「なんかツンデレっぽいなおまえ!」
『意味が!わかりま!せん!』


ぶち!と乱暴に通信を切られてしまう。
「なんだよ、怒りっぽいな」と通信の切れた無線に向かって言えば、ルイスさんが「ははは」っと笑う。
隣をみれば、レオンさんが双眼鏡を覗いていた。


「むこうの塔にアシュリーが連れて行かれた」
「じゃあ、早く行かないといけませんね」
「向こうに行くにはどうすりゃいいんだ?」
「まず、向こうの塔に行かないと」


「行くか」というレオンさんの言葉に私とルイスさんが頷く。
そして、塔に続く橋へと一歩踏み出した。



「ぎゃあ!!」
「おわっ!!」
「数が多いな」


わらわらと襲ってくる邪教徒たちをよけながら、塔の階段をかけ上り、塔の中へ入る。
そしてガチャンと閂をかけた。

「なんだ、すげぇ歯車」
「一番上に橋を動かすレバーがあるので、それを動かしに行きましょう」
「オーケー」

歯車に木切れが挟まっている事をレオンさんに伝え、木片をレオンさんが銃で撃ちながら上へとがる。
そして机の上においてあったアシュリーの儀式のメモを読んで、レバーを動かした。するとゴゴゴという音がして塔が揺れる。

「よし、行こうか」
「ああ」
「あ!あの、ひとつ言うの忘れてたんですけど」


と梯子へと向かう二人に、言えば「なんだ?」とレオンさんとルイスさんが振り向く。
その瞬間、二人のすぐそばにヒュンと火のついたボウガンの矢が飛んできた。


「レバー動かすと、邪教徒さんがいっぱいやってくるんですよね」
「まじかよ」
「泣けるぜ」