「レオン!なまえ!」

ダン!と大きな音がしてドアが開いたかと思えば、アシュリーが走ってこちらにやってきた。
それから、勢いよく私にギュッと抱きつく。

「アシュリー!」
「ごめんなさい、私、自分のことばっかり。」
「ううん、いいんだよ!アシュリーが無事でよかった」
「アシュリー、よくがんばったな」
「うん、ありがとう、なまえ、レオン!」
「いないと思ったらつかまってたのか!まったくお嬢様はおてんばだな」

ルイスさんがちゃかすようにそう言って笑う。
そこで、アシュリーが初めてルイスさんの存在に気づいたように、びっくりした顔をしてそれから「いつの間にいたの!そよれより、あなたって本当に失礼な人ね!」とほっぺたを膨らませて怒った。

それに私とレオンさんはクスクスとわらう。
「でも、みんな生きててよかったわ」とアシュリーは照れたように笑った。


「ねえなまえ、いま気づいたんだけど、あなたのその服どうしたの?おなかのところが破れて、それに真っ赤じゃない!」
「え、と…そのいろいろあって、怪我したんだけど…」
「け、怪我!?大丈夫なの!?そんなにいっぱい血が出る怪我でしょう!?」
「うん、大丈夫だよ。いろいろあって治ったから!」
「ええ?その、さっきから言ういろいろって何なの!?」


アシュリーが「なにがなんだかサッパリだわ!」というので、レオンさんがさっきあった事すべてをアシュリーに説明する。
しかし、その説明を聞いてもどうやら「サッパリ」のようで、なんだか腑に落ちない顔をしていたが、すぐに自分なりにまとめたようで「とりあえず、カミサマがキーなのね!」と納得したようだ。


「本当に本当にみんな生きててよかった」
アシュリーのその言葉に、私も心から賛同してうなずいた。

「四人でがんばってここを出ようね!」
と私が言うと、3人は笑って「もちろん!」と返してくれた。