「うわぁ、ここ嫌いだぁ…」
「どうかしたか?」
「あ、いや、なんか出てきそうだなぁーと」

まったくレオンさんは恐ろしい。私がぼそっとつぶやいただけの独り言をひろうなんて地獄耳だ。(私の独り言が大きいとかそんなことはない!はずだ!)
とりあえず、ふへへと笑ってごまかす。
さて、今から私が大嫌いだったフロア、通称水の広間。銃弾がなくなって積んだ思い出しかないが、まぁいいだろう。
本物のレオンさんならそんなへまはきっとしない。はずだ。


「よし、行こう」

大きな扉を押すと、ぎっと音をたてて開く。すると、待ってました!と言わんばかりに邪教徒達が襲って来た。
横でレオンさんが「歓迎パーティをしてくれるみたいだな」と笑えないジョークを言う。


「うわぁあぁあきたぁあぁ!」
「勘弁してほしいな」
「よ、よし!こういう時こそポジティブシンキングだ!!みんなトモダチだ!イェイ!」


ヒャッフウ!とテンションを上げて邪教徒達をなぎ倒して行く。
後ろで、レオンさんが「なまえはトモダチをたたき切るのか」とぼそりとツッコミを入れた。

そう言えば本当に私はこの世界に来てから運動神経がよくなった気がする。
レオンさん曰く刀がなんたらーって言ってたけど、もしこの刀が私を守ってくれてるなら会ってみたいきもる。


「でも刀だから無理か」
「なまえ!行くぞ!」
「アイアイサー!!」

クランクを出すためのスイッチがある部屋に入り、私とアシュリーがスイッチに乗る。
そして素早くレオンさんがクランクを回し、階段をおろす。
階段をあがると「あそこにもクランクがあるわ!」とアシュリーが上を指差した。

「あたし、行ってくる!」
「アシュリーが行くなら私も!!」
「大丈夫か?」
「大丈夫よ!なまえがいるもの!」
「イエース!アシュリーちゃんに近づくやつらは私がお仕置きしますから!」
「分かった、頼むよ」

そう言ってレオンさんがアシュリーと私を上にあげてくれれた。
アシュリーがクランクを回していると、よし来たと言わんばかりに邪教徒たちがアシュリーを抱えて何処かへとつれ去ろうとする。
まったく教団は変態ばかりだ!紳士とも呼べない変態ばかりだ!
ロリコン、ダメ!ゼッタイ!と何度言えば気がすむのか。

私はサラザール坊っちゃんにはこの辺は是非とも抗議しなくては、と思ったのであった!