「なまえ…、なまえ、なまえ、なまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえなまえ!!!!!!!」
「うあぁぁぁぁぁああああ!!!!!!!!」


ガバっと布団から飛び起きた。
息がはぁはぁときれている。
なんだ、さっきの夢は。
酷く気分が悪くて、身体がガタガタと震える。

「ぅ、」

胃から何かが込み上げて来たので、急いで立ち上がり縁側に屈む。

「ぅえ、ぇえっ…ぐっ…ぅ」

次から次へと今日食べた物が胃から込み上げてくる。
苦しくて涙が出てきた。

「っ…はぁ、」
「なまえ…さん!?」
「っ、せ、ん…せぇ」
「どうしたんですか!?」
「だいじょ、ぶ…です……」
「大丈夫じゃないですよ!」
「た、だの…しょうか、ふりょー…です」

だから大丈夫です。と言っても先生は「治まるまで一緒にいます」と先生は背中を擦ってくれた。






「すみません、真夜中にゲロゲロ吐いてる所見せちゃいました…。ああ!もうお嫁に行けません!」

おいおいと泣く真似をすると、南方先生は「そんなことないですよ」と私の頭を撫でる。
むず痒くて、少し笑ってしまった。

「じゃ先生、私を嫁に貰ってください」
「え?」
「嘘ですよー!それじゃ、」

ありがとうございました、と先生に言って部屋に戻ろうと立ち上がるとすると、名前を呼ばれた。

「なまえさん」
「はい?」
「やっぱり今夜は一緒にいます」
「へ?いや、いいですよ!」
「駄目です。だってなまえさんフラフラしてますよ」
「でも…」

「いいです」と言おうとしたら、先生は「別に変なことするわけじゃないですから」と笑って私の手を取った。

「わ、わわ!」
「私の部屋となまえさんの部屋、どっちが良いですか?」
「ど、どちらかと言うと、先生の部屋、かな…行ってみたい…」
「わかりました」

「汚いですけど」と先生は苦笑いして、頭をかいた。


「どうぞ」
「失礼します」
うわーと先生の部屋を見回す。
机の上やその回りは、すごい量の紙や本で埋め尽くされていた。

「好きな所に座ってください」と言って先生はまた何処かに行ってしまった。
敷いてある布団の横に座って待っていると、先生がお茶を持って来た。

「どうぞ、ちょっと熱いですよ」
「ありがとうございます」

先生から貰ったお茶を口に着けると、予想以上に熱かった。

(っあ…!!つ!)
(だだ大丈夫ですか!?)