最近ウェスカーさんの過激なスキンシップ、という名の性犯罪に慣れてきている自分がいる事にふと気づいた。

尻を撫でられても普通にグラサンを割り。乳を揉まれても普通に鼻を殴り、盗撮されても普通に熱湯をかける。

なにをされても「はははー!」と笑ってウェスカーさんを殴ることに慣れた私って、ちょっとヤバイんじゃなかろうか。


「何だかもとの自分とどんどんサヨナラしてる気がする!!」


こんな普通の女の子ならあるまじき行動をしてるのはきっとウェスカーさんのせいだ。
何としても手を打たなければいけない。


よし!これからは……!と決心しようとしたところに後ろからどーんとでかいものが抱きついてきた。


「なまえ」
「またウェスカーさんは……どうしたんですか?」
「暇だ」
「おままごとはどうしたんです?」
「ままごとではない!あれは列記とした実験だ!」


「まったく!」と怒ったようにブツブツいうウェスカーさんだが、彼の大きな手は私の腰辺でりすりすりとやらしい動きをしている。

「はぁ、またか…」と軽く長そうとした所でハッとして思いきりウェスカーさんの顔面を殴った。


「ウゴッ!!」
「ウェスカーさん!!」
「なっ、なんだ?」
「もう触んないでください!」
「今更何なんだ?」


私が殴った鼻を労るように撫でながら眉を潜めるウェスカーさん。
「とりあえず触んないでください」というか私に「良いじゃないかべつに」とまたわきわきと伸ばしてくる手をぱしっとっとはらう。

「これ以上ウェスカーさんの変態と言うか有害なものが移ったら世の終わりですからね」
「なっ………」


だから触んな変態!
(私に死ねと言っているのかぁぁぁぁあ!?)
(べつにそう言う意味じゃないですけど)