前回のあらすじ!
エルヒガンテから無事に逃げぬき、レオンさんは村長と戦ったよ!そして村長の義眼を手に入れ、それを使って大きな扉を開いた!
その扉の奥で三人が見たものとは…!



「車が突っ込んでくるわ!」


ブー!という音を出しながら突っ込んでくる車。アシュリーがぎゅっと私の腕をつかんで「ぶつかるなんて嫌よ」と言った。
アシュリーたん可愛いよアシュリーたんはぁはぁ…おっと、しまった涎が…!
すかさずレオンさんがショットガンを放ち、車を止めた。


「よし、行くぞ」
「レオン、人が出てきたわ!」
「走れ!あの城へ逃げよう!」


わらわらと押し寄せる村人からダッシュでにげる。「なまえ、そっちのクランクを頼む」とレオンさんに言われ、私は急いでクランクに飛び付いた。


「っはぁ、間に合ったー」
「あぁ、手伝ってくれてありがとうなまえ」

にこっと微笑まれ、急に顔が熱くなる。
その笑顔は反則だ…!!

「な、な、べつに!はは、早く行きましょう!」


恥ずかしくて、死にそうになったので、ずかずかと進んで行く、そう言えばここは、と思った時、唸るような声が聞こえて火のついた岩が飛んできた。

「ぎゃ、わ!?」
「大丈夫か!?」
「え、はい、大丈夫です」
「そうか、とにかく当たらない所に行こう」
「はい」

レオンさんに手を引かれ、投石に当たらない場所へと移動する。
そして、レオンさんは「止めてくる。何かあったら叫んでくれ」と言って上に上がっていった。


「レオンさんに当たらないと良いけど」
「本当にそうね」
「………、アシュリー」
「なに?」
「目、瞑って!10秒くらい!」
「え?きゃあ!」

ウォーと唸りながらアシュリーの背後に迫っていた邪教徒を刀の鞘で殴り倒す。

「目ぇ瞑った!?いい?」
「え、ええ!」

「おりゃっ!」と思いきり刀を邪教徒の首に向かってふった。すると、スパン!とそんな音がしそうなくらい滑らかに邪教徒の首が飛んでいく。
それから、邪教徒はそのままバタリと倒れてズルズルと溶けて無くなった。


「うぇっ!グロい!プレステ2では味わえないリアルさ…!」
「お、おわった?」
「あ、うん。終わったよ」
「ありがとう、なまえって強いのね!」
「いやぁ、そんなことな…っぐっ!?」
「なまえ!?」
「ゲホッ!」

いきなり何かが喉にせりあがり、思わずむせる。手がなにか生暖かい物で濡れて、まさかと思って見てみると、案の定血だった。

「プラーガか……」
「まさか…!なまえも!?」
「見たいだね。あはは、吐血なんて初めてしたよ」
「笑ってる場合じゃないわよ!」


「もう!」とアシュリーに怒られていると、レオンさんが帰ってきた。
「どうかしたか?」とレオンさんが聞くと、アシュリーが「レオン!なまえも吐血したの!」と話し始めた。


「なまえもか…」
「ええ」
「寄生体の殺し方を急いで探さないといけないな。上にあった門を開けた。さぁ、行こう」
「はい」


(首からプラーガ出ないよね…!?)