「ごばああああああ!!!!!」


こんにちは!へんな奇声を上げているのは私、なまえでございます!
なぜこんな声を上げているのかというと、日本に古来から伝わる「どちらにしようかな〜」でどちらのルートから進もうか決めた結果、ハルヒ、いやエルヒガンテのルートの方を行くことになり、只今全速力で奇声を上げながら逃げているのです!

さて、全速力で逃げているはずなのですが、レオンさん達と私の間がどんどん離れていきます。
あれ?頑張って走ってるのに何でかな?

はぁはぁと息が上がるし、休みたいけど、そんなことをすればミンチ決定なので、全体力を使い走り続ける。


「アシュリーたん以外と体力あるんだね…」

プレイしてたとき足手まといとか言ってごめんなさい。私のほうがよっぽど足手まといだね、あははは。


そんなこんなでエルヒガンテから逃げぬき、「なまえ!早く!」と私を呼ぶアシュリーが待っているドアをくぐる。
それから力一杯バタンとドアを閉めた。


「はっ、はぁ、はぁ…」
「大丈夫か?」
「いや、無理っ…大丈夫じゃ、はっ、ない…!」
「なまえは体力がないのね!」
「あはは、むしろあなたたちが何故そんなにけろっとしてるのかが気になるわ!」


そんな会話をしつつ、三人で先にすすむ。
城へ続く大きな扉はやっぱり開かないわけで、あぁ、村長の目で開けるのか、嫌だなぁ…まぁ、村長の目を素手でさわるのはレオンさんだけど…。と私はボンヤリと考えた。


「二人はここで待っててくれ」
「わかったわ!」
「えっ?あっ?もうそんちょ…いやナンデモナイデス!気をつけて下さいね!」
「あぁ」


そう言ってレオンさんは小屋に入って行った。
すぐに大きな音が中からしてくる。
どうやら村長がレオンさんを投げ飛ばしたらしい。


「なに、今の音…レオンは大丈夫かしら?」
「ほんとだね、でもレオンさんは強いから大丈夫だよ」

そう言って心配そうにうろうろするアシュリーを慰めると、「うん」と言って微笑んだ。銃声と爆発音が絶え間なく続く。
村長はもう第2形体になっただろうか。
と考えていると、バキャッという大きな音がしてレオンさんが小屋から飛び出してきた。意外と早かった…。


「うおっ!びっくりした…。大丈夫ですか?」
「レオン!無事だったのね!!」
「ああ」
「じゃあ、行きますか」
「そうだな、行こう」


(これで開けるのか?)
(レオン、なにそれ?)
(アシュリーちゃんエグいから見ちゃだめです!)