「それではレオンさんには幾つか注意が有ります!」
「OK」
「日本には『じゅーとーほーいはん』と言うものが有りまして、拳銃やらナイフやらを持っていると、警察に捕まってしまいます!」
「そうなのか」
「なので、レオンさんが持っている拳銃やらナイフやらは、随時身から離して置いてください!特に拳銃は簡単に発砲しない様にバラバラにしてこの箱に入れて貰えると嬉しいです!」

はい!と箱をレオンさんに渡すとレオンさんは「だが…」と口を開いた。

「ガナードやクリーチャーが来たらどうするんだ?」
「大丈夫です!日本にはガナードもクリーチャーも居ません!平和すぎて平和ボケするくらい平和ですから!」

そう言うと、レオンさんは「なら、良いんだが」と言って拳銃をバラし始めた。
それにしてもすごい量だ。
ショットガンやライフルは無いものの、ハンドガンが二丁、マグナムが一丁にマシンピストルが一丁、それからすごい量の銃弾が出てきた。
いったいどうやって入れていたのかと聞けば、「普通に入るが…」と言われた。
いや、普通に入るわけないだろう。


「よっ、おっ、おお重っ!い!」

箱を持ち上げると予想外の重さに身体がふらつく。
ぐらぐらしていると、横からスッとレオンさんが箱を取り上げた。

「はへ?」
「どこに置けばいい?」
「あ、あの棚の上に…」


指を指せばレオンさんは軽々と棚の上に箱を置いてしまった。
私なら背伸びをして思いっきり腕を上げないと届かないのに。

「ありがとうございます」
「いや、たいしたことない」

そう言ってフッと微笑むレオンさんに思わずずきゅんとしてしまった。この人地雷だ!

「あ、あう、れレオンさん!服買いに行きませんか!?」
「服?」
「突然な事だし、今着てる服しか無いですよね?」
「あぁ、そうだな。しかし、金がない」
「お金なら有るんで大丈夫ですよ」
「しかし…」
「大丈夫です!何故かお金は腐るほどあるんです!それでもって言うなら、こうしましょう!レオンさんにはごみ捨てとかご飯作ってもらったり、お風呂掃除とかしてもらうっていうの!」

本当に、何故か金は腐るほどあった。
父親はかなり頑張って働いているらしく、毎月一人では使えない程の仕送りが届く。
その残った仕送りがつもり積もって、これ、なんかヤヴァイんでないの?くらい貯金がたまってたりする。

それに、レオンさんにいつ帰ってしまうか分からないといえ、同じ服ばかり着てもらうのはレオンさんも嫌だろう。


「どうでしょうか?」
「負けた、よろしくするよ」
「じゃ、じゃあ行きましょうか!」


と言うことで、今からレオンさんとデ…買い物である。