「成瀬さん」
「何だ?」
「ちゅーして下さい!」
「ゴホッ!!!」

なんて言ったら、成瀬さんは飲んでいたコーヒーが変なところに入ったのか、ゴホゴホとむせた。
そして、息をととのえて「嘘だろう?」と私に言った。

「嘘ついてるように見えます?」と言うと、成瀬さんは「いや、まぁ見えないが…」と困ったように言った。


「いきなり、なんでなんだ?」
「だって、その、成瀬さんは私と居てもなにもしないから!」
「当たり前だ。なまえはまだ子供だろう」

子供、と言われてガーンときた。
私は未成年で成瀬さんとはかなり年が離れていて、はたから見れば親と子。
確かに子供だけど、子供だから私に何も手を出さないと言うのはかなりショックだ。

手をだす、というのやキスや大きな声で言えないゴニョゴニョな事、抱きしめてもらう事や、手を繋ぐことの全てで、早いこと言えば、私は成瀬さんと何もしてないのだ。

好きって言ってくれたのに…


そんなこんなで、何だかイロイロ溜まっている私は、今日こそキス…いや、ハグ、ソレもだめなら手だけでも繋ごうと決心したのである!


「ハグだけでもいいんですよ!それか、手、貸して貰えるだけでも…」
「なまえ?」
「…私、子供かもしれないけど、身体は多分大人ですよ!!」
「ブッ!!!!」
「何で吹くんですか!?そりゃ雪子さんみたいにナイスボディじゃないけど…」
「いや、すこしな」


頑張っていろいろ言っているのに成瀬さんはくすくす笑うだけである。これが『オトナのヨユー』ってヤツなんだろうか。

そんな成瀬さんに、「真剣ですよ!」と言うと、成瀬さんはちょっと考えてから私の顔をみて、「何があっても知らないぞ」と言った。

そして私が「え?」と言う前か後か分からないけど、ふわっと自分の唇何かが当たる。そして、それが成瀬さんの唇だと気づくやいなや、またそれが重なった。
先ほどとは違う、ふわっとしていない、でぃーぷきす、と言うやつである。


「っ…ふぁ、ぁ…」

私の唇を割って入ってくるのは成瀬さんの舌で、ぬるぬると私の口内を侵す。
成瀬さんは何度も何度も角度を変えては深く舌を絡ませてきた。

「っん…」

長い長いキスが終わると、成瀬さんは真っ赤な私の耳元にちゅっとキスをして、「止められなくなるから手を出すのは嫌だったんだ」と囁いた。


Don't stopping!
(と、止められないって?)
(そのままの意味だが)
(え?あ?ちょ…んぁ!?)




マイナーですが知ってる人は知っている、陽気なギャングの成瀬さん夢です。
成瀬さんと成瀬さん役の大沢さんが好きすぐるのでカッなってやってしまった。後悔はしていない。
このままのノリで裏とか書いちゃいたいぞ!\(^p^)/

09/10/18