露命、どうか僕の手で





“夢を見た”


それは儚くて切ない、貴方への恋の夢。いつか溶けて消えてしまうような甘い夢。


苦しむ貴方の首を締め、優しく優しく微笑む。穏やかな春の木漏れ日は暖かい風にふわりと揺れて僕達を包んだ。

そしてその瞬間、一度も言葉を発したことがない貴方の口が小さく震え、緩やかに微笑んだ。


それがどうしようもなく眩しくて、美しくて、



夢でしか逢えない僕達は、その意味の無い行為を何度も何度も繰り返し、その度に途方もない程の愛しい感情とそれと同等の甘くてほろ苦い虚無感を覚える。


日常に溢れすぎたありきたりな恋愛は当の昔に消え去って、今の僕らに残ったのはどうにも儚い非現実の恋。求めて、失って、また求められる。

無限の輪廻を越えて貴方を求める僕は、いつか現実を失って貴方の中に消えるのだろうか。それとも現実が僕らに溶けこむのだろうか。


淡い恋の物語を永遠に繰り返し、貴方を求め続ける僕は、結末を得てしまわないようにそっと貴方に囁いた。


“どうか、貴方の命を僕の手で”








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どうもこんばんは焔です。出だしから混乱に混乱を重ねたような小説(仮)で失礼いたしました。

自分のサイトのお題を自分のサイトで消化したっていいじゃない!ということで、書いてみた。

もうなんか自分で書いててなにが言いたいのか全く分からない。どんな話なの、あれ


あんな変な話にしようと思ってあのお題を作ったわけじゃないはずなのに、複雑な言い回しをしようと奮闘した結果、本人が混乱するという不測の事態が発生。


お題って奥が深いのね


今度はもっと簡単で分かりやすいお話を書きたいな!




ちなみに「露命、どうか僕の手で」は選択式2にあります。もしよろしければそこの貴方もチャレンジしてみてください




※露命(ろめい)…すぐ消えてしまう露のようにはかない命のこと。



02/05 00:05




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