メモ
20210222

いつもの通りネタバレアリなので、小説を読み終わってから読むことをオススメします。






ホークス連載、一気に完結させました。
というのも、元々書きたかった八、九話を書いた勢いで一気に書き進めたのが理由の一つです。勢いで書いて、推敲をひたすら繰り返してました。その結果、十話は推敲で二度結末が変わっています。
友人が本誌派なので、毎週ネタバレにならない感想がツイッターで流れてくるのですが、それを見ると今書き上げないと自分の中で考えていた話を終わりまで書けなくなりそうな気がして……ええいままよとなんとか二月中に完結させるために頑張りました。

八話と九話に関しては、女の子の個性を決めた時に絶対書きたいと思っていた展開でした。心細くなっているところに現れるのがホークスではなかったことに関してはこのページの最後の方を読んでください。

連載を終えた気持ちを正直に言いますと、今はひたすらラブコメが書きたい欲がすごいです(笑)ラブコメの才能ないのに書きたいし読みたい。
心操くんがひたすらラブコメ展開に遭う話書きたいな〜〜押せ押せな女の子に困った顔をする心操くん、何度だって見たいからなぁ〜〜
連載でなくとも、短編でまた書けたらいいなと思います。アニメもね、ありますし。


本音を言うと、連載を始める前からハッピーエンドで終わることが出来るか自信がなかったですし、今回の終わり方も大抵の人にとって満足のいくハッピーエンドではないと思います。そこは申し訳ないです。最初から自信がないことをもっとアピールしとくべきでした……
一番最初に書きあげた十話の結末は、頭からシャワーを浴びた女の子は泣きながらホークスに言えなかった「大好き」という言葉を呟くというものでした(プロットには十話は「クリスマス」としか書かれていません。プロットの意味ある?というレベルのやつです)。本当はそれで終わろうと思っていたんですが、明らかなバッドエンドじゃないですか。エピローグがあったとしても、もうこれはハッピーエンドじゃないですよ。エピローグでもホークスに再会させる気なんてないので。これじゃあ読んでくださった方がびっくりされても致し方無いといいますか、連載始める前にバッドエンドって書いとけって話ですよ。流石にこれはまずい、と思い次に書いたのが「泣いてしまったらホークスとの縁を諦めたことになるから絶対泣かない。けどほぼ泣きそう」みたいなエンドです。今回の終わり方だって似たようなものですが、結構変えたので読み終わった後の印象は違うと思います。
ゲームやっててもバッドエンド回収はあまりしたくない人間なので、バッドエンドの定義って正直よくわかりませんが、書き上げて読み返した時にハッピーエンドではないような気がして。下野はハッピーエンド厨じゃなかったんですか?って不安に思われる展開が続きました(笑)

二人をどうしてもハッピーエンドにしたくなかった訳では勿論ないんですが……漫画を読んでいると、ホークスがどんなに「欲しいと思ったら我慢できない質」だとしても、次の年に自分が今追っているアレコレについて頭を過るじゃないですか。そのアレコレで命を落とす可能性だって捨てきれない訳で、その状態で好きな子を恋人にしておくことはないんじゃないかなぁと。恋人を失う女の子を想像して、今はそのまま別れる道しかないと思ったような気がしました。なので、最初から十話はお別れエンド予定ではあったんです。
だからこそ、落ち着いたら再会して沢山デートしてほしいなぁと心から願っています。互いに言葉には一度もしてませんが、二人ともちゃんと両想いなので。

ちなみに、ホークスがキーケースをプレゼントした理由ですが「自分の合鍵をつける未来」があればいいのになぁと思った一瞬があればいいなぁと思っています。あと、女の子がマフラーを渡したのは、いつも空を飛んでやってくるホークスの鼻先が赤くて寒そうだから……という感じですかね。
イカロスの絵本については、女の子の恋心の象徴みたいな扱いですね。あそこでホークスはそれを受け取って大切にすると言っているので、きっと二人は大丈夫だと思います。


誰が読んでもハッピーエンドかどうかは正直自信がありませんが、女の子がホークスへの気持ちを大切にしようとする前向きな終わり方なのでこれはこれで良かったんじゃないかなぁと個人的には思っています。一つ大人になったといいますか、成長したといいますか。
女の子の家族も、ホークスと付き合ったと聞いてから彼女を自立した大人として見れるようになったらいいなぁと思います。なので女の子が思っているより心配性は落ち着いているようなイメージでエピローグでは触れませんでした。

この連載がハッピーエンド全開のお話であったなら、視力を一時的に失って病院の待合室で心細くなったところに現れるのは偶然現れたホークスだし、デクたちのインターン中に現れたホークスとも再会できていると思います。無理やりにでもうまいこと理由をつけて再会させることは可能ですが、私がそれを出来なかったのは原作のその先のことを考えすぎてしまったからだと思います。原作を知っててももっと幸せ満開ハッピーエンドに出来る人は沢山いるわけで、つまり私が未熟なのが一番の理由ですかね〜
ほろ苦くて、でも前向きな恋の話になったかなぁと思うのですが、読んで良かったと思っていただける人が一人でもいたら嬉しいなぁと思います。

改めて、ここまで読んでくださってありがとうございます。
次はシリアス度低めな楽しい話が書けるといいなぁと思います。
 
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