うーし、5sいきますか( ̄∀ ̄)




「カカシ先生!木登りなんかやって修行になるの!?」
「…」
「まあ、話は最後まで聞け」
サクラ、木登りなんかって…木登りをバカにしちゃあいけないよ。あとサスケも黙ってるけど絶対サクラと同じこと思ってるな。こういう時カカシ先生って不憫だよねー…まぁドンマイ★←

「もちろんただの木登りじゃないですよね?」
何かカカシがかわいそうだったから助け舟出しといた。チャクラコントロールの方に決まってんだろ、普通に木登りとか言い出したら私螺旋丸キメてる。

「その通りだ!木登りでも手は使わないで登る!」
カカシは自分の手を出して手を使わないことを強調している

「!」
「どうやって?」
サスケは少し驚いてサクラは眉毛をハの字にしている。感情を表に出しすぎ、分かりやすいなぁ…

「ま!見てろ」
カカシはそう言うと印を組み足にチャクラを集中させた。すると近くにあった木にゆっくりと登り始めた。さすが上忍!ゆっく〜りと歩いてる。

「………」
「足だけで垂直に登ってる」
サスケとサクラはカカシ先生が登っている様子を見て感動している。私とナルトはいちいち反応してないから空気になってるなぁ。まぁいいや。

「…と、まあこんな感じだ。チャクラを足の裏に集めて木の幹に吸着させる。チャクラはうまく使えばこんなことも出来る。」
カカシが逆さまになってこちらを向いて笑った。うわぁ、カオス。するとサクラは疑問があるのか強い口調で言った。

「ちょっと待って!木登りを覚えて何で強くなれんのよ!」
サクラ、言い方きついよー?てか上司に向かってある意味すげぇよ。何も知らないっていいね。

「ここからが本題、まあ聞け。この修行の目的はまず第一にチャクラのコントロールを身につけることだ。練り上げたチャクラを必要な分だけ必要な個所に…これが術を使うにあたって最も肝心なこちであるのはさっきも言ったが、案外これが熟練の忍者でも難しい」
って言うけど、実はソレあんまり手先が器用ていうか大雑把な人のことだよ。チャクラの性質もその人間の性格も少しだけだけど反映していると私は思う。

「この木登りにおいて練り上げなくてはならないチャクラの量は極めて微妙…さらに足の裏はチャクラを集めるのに最も困難な部位とされている。ま!つまりは…理論上ではこのコントロールを極めればどんな術だって体得可能になる訳だ。」
サクラとサスケの様子を見ると納得しているみたいだ。ていうかよくそんなに話しているのにカカシは頭に血が上らないね。頭パァーンってなるよ、普通

「第二の目的は足の裏に集めたチャクラを維持するスタミナを身につけることだ。様々な術に応じてバランス良くコントロールされたチャクラをそのまま維持するのはもっと難しい。その上忍者がチャクラを練るのは絶えず動き続けなくてはならない戦闘中がほとんどだ。そういう状況下チャクラのコントロールと持続はさらに困難を極める。だからこそ木に登りながらチャクラをノウハウを習得する修行をするってわけ!」
「つまり噛み砕いて言えば、木登りの目的はチャクラをコントロールすることと、チャクラコントロールを維持したまま戦闘できるようにするってことですか?」
先生、噛み砕いてバラバラに言ってくれないとナルト寝るよ?隣でこっくりこっくりなってたし。

「そういうこった!やっぱ優秀な教え子がいると楽って言うかオレの出番ないねー!ていうか理論でごちゃごちゃ言うよりもこういうのは体で覚えてもらうしかないけど。」
カカシはそう言うと、ホルダーからクナイを四本私たちの足元に投げた。

「今自分の力で登りきれる高さの所に目印としてそのクナイをキズを打て。そしてその次はそのしるしよりもさらに上に印を刻むように心がける。お前らは初めから歩いて登るほどうまくはいかないから走って勢いにのりだんだんと慣らしていく…いいな!」
カカシがそう言うと、四人は足元に刺してあったクナイを引き抜いて近くの木へと走った。

ナルトはあまりチャクラコントロールが得意な方ではないけど、木登りと水面歩行は教えているから常識的には問題ないから大丈夫だと思う。まぁ最初の方はよく落ちてたり、木の幹の表面破壊して森林破壊してたけど。

サスケは葉が実っているところから下に約半分、チャクラが強すぎ。サクラは葉が実っている所からちょいと上。ナルトはてっぺんまであともう少し…私はてっぺんなう。サクラは最初の方にしては上手な方。ていうかクナイいらなかったな…

「おー、セツナはてっぺんまで行ったか…ナルトもあとちょっと、サクラも頑張ったな!」
あーそういうのいい。私はてっぺんから地面に飛び降りた。私の後に続いてナルトとサクラも飛び降りる

「ていうかセツナ俺らがここに来た時てっぺんにいたよね」
カカシは気づいたように言った

「ええまぁ。自力で登ることも出来ますが」
THE・木登り!ていう方法でもてっぺんまで行けるよ。10sの重しつけて。さすがに10s以上はまだ体には早いから無理なんだよねー…

「あ、ナルト」
「何姉ちゃん」
「はい、これつけて登ってね」
と私がナルトに渡したのは5sの重し。

「これでてっぺんまで行って、5s終わったら次7s。最終的には10sまでやってもらうよ。」
私もそう言いながら自分の足に5sの重しをつける。まぁ目的はスタミナアップとスピードアップ。あともちろんコントロールも。

「わ…分かったってばよ」
ナルトも足に5sの重しを付け始める

「あ、降りるとき気を付けないと足痛めるよ。まぁ悪くて骨折れる程度だけど」
「…先が長い気がするってばよ……」
ナルトは木のてっぺんを遠い目で見た。でその様子を見ていたサクラとサスケ。カカシは

「あ、足に重しをつけてやるですって!?登るだけでも結構キツいのに!?」
「ッチ…強がりやがって!」
「あーらら…いきなり5s?」
と個性的な(?)感想を述べた。


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