木登り…だと!?


カカシが修行するというので外に出てその辺ブラブラしてるセツナだよ。

確かこの修行は木登りだったはず…
あ。私もナルトも出来るじゃんww水面歩行も出来るし…
修行っても基本的なことするだけか

じゃあ何しようかな…体力アップとか?瞬身の術でもっと速く動くようにするとか、飛雷神の術でもっと早く大きな物質と質量を移動させるとか…
そんな感じのことしようかな?でもあんまやりすぎたらカカシに怪しまれちゃうし…てもう怪しまれてるか。なら、いっそ開き直って思う存分修行しよう。うん。

そう思いながら歩いていると、いつの間にか森林に入っていた
あ、やっちった。考え事しながら歩いてたらここどこ?な展開だ。
今来た道戻ろうかな?それともナルトのとこに飛雷神の術で飛ぶか…どうしよう思いっきり迷子になった。あ、木登りでてっぺんまで行って周りを見よう。タズナさんの家とか見えたらそこに向かえばいいし。

近くにあった木に足の裏にチャクラコントロールしながら走り、木の一番上に立ち周りを見た

風がぶわっと吹いて、風景はかなり寂しかった。貧乏な波の国と忍五大国である木ノ葉隠れとは比べものにならない風景。森林から見えるのは八百屋でも腐りかけや変な形の野菜。の割には値段は高い。
ホームレスやニートが商店街に佇んでいる。それは自分より小さな子供から老人まで。
漫画でも分かったけど実際見てみるとひどい有り様だった。
ガトーの支配でここまで国は変わるものなんだ…

っと感傷的になってる場合じゃなかった。えーと、タズナさん家はどこだ…?

「おーい、セツナ。木の上から風景見るのもいいけどそろそろ降りろ。修行始めるから」
タズナさん家を探していると下の方からカカシ先生の声がした
あ、修行場所ってここだったんだ。イッツミラクル☆てやつだ

私は木の上から飛び降りて地面に片足を下ろして着陸した。

「ちょ、セツナ!木の上から飛び降りるって危ないじゃない!」
サクラは私に向かって怒っている。まぁ確かに勢いは凄かったから下に誰かいたら気絶してたかな?

「えー?じゃあ他にどうやって降るの?」
私は悪気がない顔で聞いた。だって他に方法ないじゃん。
あ、でも登った時みたいに降りる時も足の裏にチャクラコントロールしたら降りれるか…そっちの方が危ないと思うんだけど今度チャレンジしてみよう。

「姉ちゃん、こんなとこで何してたんだってばよ?」
ナルトが見事に話題を変えてくれた。おぉ、弟よアンタ空気読めたんだ…

「ん?考え事しながら歩いてたら何かここに来てたんだ。てっきり迷子になったかと思ったから木に登って風景見て手がかり探そうと思ってさ」
それを聞いたナルトは「またか…」と苦笑いしてサクラは話題を変えられたことに怒っていた
サスケはと言うと鼻で笑い、カカシ先生は「まぁまぁ」とサクラを宥めながら笑っていた。

「じゃ、全員揃ったし修行するぞー!と…その前にお前らの忍としての能力チャクラについて話そう」

「でもカカシ先生、そんなのここにいる全員分かってるんじゃない?ナルト以外は成績優秀だったし!」
サクラはナルトを指さして言う

「あのなぁ…お言葉だけどオレは計算とか文章問題が苦手であって基礎的な事はもちろん、忍の基礎や応用は分かるってばよ……姉ちゃんの地獄の特訓のおかげでな…」
ナルトは遠い目で昔を思い出し、すぐがたがたと震えだした。

「ん?計算や文章問題も得意にしてあげようか?」
セツナはにっこり微笑むが、後ろにはただならぬ鬼神…そう言うならまさに”赤い血潮のハバネロ”の化身がいた。

「(え…ちょ、何なの!?この圧迫感は!?セツナの後ろに何かいるし!)」

「(…アイツマジで一体何者なんだ…?)」

「(HAHAHA★クシナさんそっくりだな〜)」

上からサクラ、サスケ、カカシは思った。ちなみにカカシは遠い目だ。

「で、カカシ先生修行ですけどチャクラの説明は省いて修行の内容や説明をしませんか?」
セツナは何事もなかったかのようにふるまい、カカシに言う

「え、ああそうだな…で、確かにお前らは術を発動する時にはチャクラを練らなきゃいけない。それができてる時点でチャクラの説明はいらないが…まだお前らはチャクラを使いこなせていない!」
カカシはドヤ顔で私達に言う。…その顔腹立つな……

「いいか?チャクラを練り上げるとは身体エネルギーと精神エネルギーを取りだし、体内で混ぜ合わせることを言う。そしてそれは当然発動したい”術”によってそれぞれのエネルギーを取り出す量…つまり調合が変わるんだ…今のお前らはチャクラを効果的に使えていない!」

「つまり、いくらチャクラの量が多く練れても術によってバランスよくコントロールできなかったら術の効果半減と発動しない可能性があるってことか?」
サスケはカカシに確かめるように聞く

「そう!エネルギーを無駄遣いしてしまうため長時間戦えない…などの弱点がでてしまうってわけだ!」

「ど…どうするの!?」
カカシが言った事にサクラは慌てて聞く

「その修行を今からやるんじゃねーの?」
とナルトはカカシを見て言った

「はははー!かしこい奴らがいるとオレの出番がないねー!そう、その弱点を克服する修行が木登り!」

「…え?」

「木登り…だと?」
サクラとサスケはカカシの言葉に思わず聞き返した。


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