バタリ
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星那です。
今日は久々に教室に行ってみようと思います。
すごく嫌だけど…
でも私は教室に(つっきーに)用事があるんだ!!
すごく行きたくないけど。
『つっきーぃぃぃい!!!ごめんねぇぇぇえ!!!』
「ぅわあ!!びっくりした〜!おはよう、星那ちゃん」
大丈夫、あの2人はまだいないみたい。
『おはようつっきー!つっきーさ、この前渡された封筒の中身見た?』
「この間うまい堂で渡されたやつだよね?そのまんま錫也たちに渡しちゃった…いけなかった?」
『あ、ううん。いいんだ。ありがとう渡してくれて。私も中身知らないからさ、気になっただけなんだ。何か変なこと書いてなければいいんだけど・・・』
「ねぇ、星那ちゃんも錫也たちのこと怒ってる?」
『え?私は気にしてないよ、そんなにね・・・でも兄様たちは酷いね、うん・・・』
あんなに怒っているところ最近は見ていなかったから・・・
「おはよう、月子」
「はよ」
げ・・・
『じゃあ、私もう行くね!』
「あ、うん!わざわざありがとう・・・」
私は二人に見つかる前に廊下に飛び出した
『ふぅ・・・危ない危ない・・・ってあ、れ?』
視界が歪んだと思ったら、私の思考はそのまま何処かに飛んでいった
side月子
「おはよう、錫也、哉太!」
「月子、さっきアイツと話してたよな?何も言われなかったか?」
「アイツって・・・星那ちゃん?いつも言ってるけど、星那ちゃんはいい子だよ。・・・私よりずっと」
どうして二人はこんなにも星那ちゃんを嫌うんだろう・・・
「そうか・・・月子が無事ならそれでいいんだ」
ガタン
突然廊下で大きな音がした
気になって見に行くと星那ちゃんが倒れていた
「星那ちゃん!」
どうしよう・・・保健室に連れて行きたいけど錫也たちには頼めないし、陽日先生はまだ来ないし・・・
「誰か颯斗くん呼んできてくれる?」
「僕、呼んでくるよ!神話科だったよね?」
「うん、ごめんね、ありがとう」
颯斗くんならきっと協力してくれる
「ほっとけばいいんだよ、そんなやつ」
「哉太!」
「月子さん?何か用でも・・・星那さん!?」
「あ、颯斗くん!実はかくかくしかじかで・・・」
颯斗くんが来たからもう大丈夫だよね
「そうですか・・・わかりました。僕が保健室に連れていきます。月子さんは職員室に行って陽日先生を呼んできてもらえますか?」
「わかった!任せて!」
私はちょっとだけ走って職員室に向かった