決めた  [ 19/25 ]


『半兵衛!どうしよう!!天使様だよ!天使様!!』
「星那くん、落ち着こうか」

音楽部の新入生とやらがあまりにも美人だったので、私は大騒ぎだ。

「あの・・・片倉星那さんですよね?」
『え?あ、はい!』
「貴女の話は月子さんから少し聞いていますが・・・人によって印象が違いますね」
『印象?』
「えぇ 東月くんや七海くんはこれ以上ないくらいに片倉さんを貶していましたが、月子さんは悪い子ではないと・・・ 宮地くんも甘味仲間が増えたと喜んでいましたし」

そうなんだ・・・東月と七海って人はよくわからないけど多分夜久さんにべったりな二人かな?

「君は?」
「え?」
「君自身は星那くんをどう思う?女性と関われない星那くんを・・・ 軽蔑するかい?」
「・・・いいえ しませんよ」

あぁやっぱり貴方は・・・



天使様・・・




『半兵衛、私音楽部入るよ』
「・・・後悔しないかい?」
『うん、大丈夫』

正直言うとまだ歌いたくない。
歌うのは怖い。

本当に信頼してる皆の前でしか歌いたくない。
歌えない。


でも・・・


いつかあの頃みたいに仕事ができたら・・・

『幸せなんだろうな』




  









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